医学部入試・小論文・面接の直前対策の重要用語 第1弾

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

センター試験が終了し、大学入試の2次試験も最後の追い込み、直前対策の時期になりました。

今回は医学部の入学試験で、ほぼ必ず課される面接や小論文、作文の試験対策として、重要な用語の特集。
これを読んでおけば、直前対策はバッチリです。
医療に関係するキーワードと時事問題の全般に関するキーワード、それぞれの用語をまとめました。

まずは、医療関係のキーワード。一次試験を通過して、小論文や面接の対策が必要になったら、関係する書籍を読んでみるのがいちばんよい対策です。
読みやすい文庫本と少し読みにくい専門書がありますが、目次だけでも斜め読みしてみると小論文を書くヒントが得られます。

生命倫理の4原則

医療現場で倫理的問題に直面したときの解決の指針の一つで、トム・L・ビーチャムとジェイムズ・F・チルドレスによって、「生命医学倫理」(1979)において提示された概念です。

【生命倫理の4原則】
(1) 人に対する敬意・人格の尊重(自律尊重、respect for persons)
 自己決定できる人については,本人の自由意思による決定を尊重する。
 自己決定できない人(子ども,精神障害者・知的障害者)については,人としての保護を与える。
 個人情報の保護(2003.5.個人情報保護法成立)
(2) 危害を加えないこと(無危害、nonmaleficence)
 患者・被験者に危害を加えないこと。
(3) 利益・慈恵(仁恵、beneficence)
 患者・被験者の最善の利益を図ること。[医学研究の場合は,将来の患者のために医学の発展を追求すること。]
(4) 正義(justice)
 人に対して公正な処遇を与えること。
※相対的正義――同等の者は同等に扱う。
※配分的正義――利益・負担の公平な配分
・医療資源(臓器など)の配分(先着順,重症度順,期待される効果順……)
・被験者の選択
・被験者と受益者の対応関係
・被験者の利益・患者の利益
※補償的正義――被害を受けた人に対する正当な補償

 

ヒポクラテスの誓い

医師の倫理・任務などについての、ギリシア神への宣誓文です。現代の医療倫理の根幹である患者の生命・健康保護やプライバシー保護のほか、専門家としての尊厳の保持などが含まれています。

 

再生医療

事故や病気によって失われた身体の細胞、組織、器官の再生や機能の回復を目的とした医療のことです。

 

QOL(Quality of Life)

患者が医療処置を受けた後に送る生活の質のこと。特に人間らしい充実した生活のレベルという面での患者の幸福感や満足度のことです。

QOL

QOLは、物理的な豊かさやサービスの量、個々の身辺自立だけでなく、精神面を含めた生活全体の豊かさと自己実現を含めた概念。1960年代までの医学的リハビリテーションや福祉では、ADLが意味する、歩行、摂食、衣服の着脱、洗面、入浴、排便といった日常生活における身辺動作の回復や介助という点のみが目指されてきた。しかし、70年代のターミナルケアや障害者の自立生活運動などの領域で、ADLのみに注目するのではなく、身辺自立ができなくても他者の介助を利用して当事者の望む生活の質を確保することに目が向けられるようになった。高齢者福祉においても、生きがいや幸福感といったQOL向上の援助が求められている。
出典:https://kotobank.jp/word/QOL-182697

 

デザイナーベビー

受精卵の段階で遺伝子操作を行なうことによって、親が望む外見や能力を持たせようとした子どものことです。

 

臓器移植法

臓器移植の場合の脳死の判定について規定し、脳死を含め死亡した本人や遺族の意思によって臓器移植を可能とする法律です。

 

iPS細胞(人工多能性幹細胞)

体細胞に特定の4つの遺伝子を導入することで作られる、各組織・器官に分化する能力を持つ万能細胞のことです。

 

安楽死

苦しい生ないし意味のない生から患者を解放するという目的のもとに、意図的に達成された死、またはその行為のことです。   安楽死には延命治療をしないで自然な死を迎えるように支援する消極的安楽死と本人の自発的意志を前提として一定の条件を満たした場合に医師が処置を行なう積極的安楽死があると言われています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る