高校に入って英文法を習うと必ず初期に習うのが「5文型」です。
どうして英文を5つに分類しなければいけないのか、また分けることで何のメリットがあるのか、疑問に思ったままになっている人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回お伝えしたいのは「文型が決まると意味がつかめる」という秘密です。
これを知るだけで、さっそく英文を見る目が変わります!
説明につかうのは誰でも習ったSVOCMだけです。(MはSVOCのどれにもならないもので「修飾語」です。簡単にいえば「ほかの部分に意味を足すもの」です)
1.「SV(第一文型)のVは『居る・移動』の意味がほとんど。SVMのMは100%『場所または状態』の意味」
He went to the office. Tom lives in the town.など、実は「SVのVは『居る・移動』になることがほとんど」なのです。
「ほとんど」なだけで100%ではないのが少し残念ですが、覚える価値は十分にあります。
次はこの2つの例文のM(to the officeと in the town)に注目してください。
SVMのMは100%「場所または状態」を表します。これはお得な情報ですね。
意味がもし分からなくても「場所」か「状態」のどちらかになることは分かってしまうのです。
上の文ではto the officeも in the townも「場所」ですね。
I am in love.という文のM(in love)は「恋に落ちている」という「状態」を表しています。
2.「SVC(第二文型)のVは100%『~である・~になる』の意味」
She is a teacher. Bob got rich. など必ず「~である・~になる」の意味になります。
これは便利ですね。
SVCだと分かった瞬間にVの意味が分かってしまうのです。
3.「SVO(第三文型)のVだけは…残念ながら意味がバラバラ」
SVOのVだけは意味が決められない唯一の残念なもので、意味を覚えていくしかありません。
しかし逆に言えばほかの4つの文型のVは意味が(ほとんど)決められるという大きなメリットがあるということです。
4.「SVOOのVは100%『あげる』の意味」
He sent me a letter. Ken bought her a book.などVは「あげる」の意味になります。
これは知っているとかなり得ですよね。
SVOOだと分かったらそのVは「あげる」の意味なのです。
(ただし、denyだけは例外で「あげない」の意味になります)
5.「SVOCのVは100%『OをCにする(させる)』か『OがCであることを認識する』の意味」
これも意味が2つしかないので覚えておくとかなり助かります。
Masa made his son kind. が前の例。
I think her beautiful. が後の例です。
どうでしょう。これだけでも「文型なんか分けても仕方ない」とは言えないことが分かりますよね? 5つのうち4つの文型で実はもう意味が決まっているのです。
これを上手に利用して英文を読んでいくだけでもかなりの上達につながります。
そして何より助かると感じるのは「動詞の意味が分からないとき」のはずです。
文型が分けられればその意味がつかめてしまうのですから、大きく外して訳してしまう(意味を取ってしまう)ことはもうなくなるのです。
これからは、「文型を分ける→意味を理解してしまう」ということから勉強を始めてみてください。
見ていた景色が必ず変わります!