自宅で勉強する際に使う学習机。小学校の入学祝などで購入されることも多いこの机ですが、昔ながらの木製の大きな机、巨大な本棚がついていて、数多くの引き出し、ライトがついていて多機能をうたった学習机が少しずつ使われなくなっているということが言われています。ではその代わりに子供たちは何で勉強しているのか。最近多いのは「パソコンデスク」なのです。なぜ小中学生がパソコンデスクで勉強しているのでしょうか？そのメリット、デメリットを挙げながら説明していきたいと思います。
学習机は何を基準に選べばいいのでしょうか。
学習机をパソコンデスクにするメリットとは？
メリットその１：集中度合い
以前からの分析結果で自分の部屋で一人で学習机に向かい勉強している子供と家族と共にリビングで勉強している子供の学力の推移を行った結果、リビングのテーブルなどで家族と共に勉強している子供のほうが学力が向上したということがあります。普通に考えれば、みんなが居てうるさく、集中できないリビングよりも一人で静かに勉強したほうがはるかに効率がよさそうです。しかし、結果は違いました。分析によると一人で静かに部屋にいると逆にぼーっとしたり本をよんだりゲームをしたりスマホをいじったりしてしまう。みんなと一緒にいると勉強しないといけない。この差が出てくるというのです。もちろん子供によって個人差があるので絶対というわけではありませんが、これは注意深い結果です。一つには学習机には収納部分や本棚が多く、勉強に関するものの他に関係ないものまで収納されてしまうという欠点があります。それが一見わからないため、部屋で学習机に向かっていると勉強しているように見えてしまうのです。ただこれがパソコンデスクだったらどうでしょうか？基本的にいらない収納スペースはありません。見えているものがすべてになります。これが勉強するのに重要となるのです。
メリットその２：経済的なこと
パソコンデスクは安いです。シンプルで骨組みと天板くらいしかありませんので数千円から１万円ほどで買えてしまいます。また場所もそんなにとりません。移動も簡単です。不必要になったときの処分も楽です。分解して捨ててしまえます。
メリットその３：オプションが自由
子供の年齢や環境によって、付属する必要なものが変わってきます。そのつど簡単につけて必要なくなれば外すことができます。その後は普通にパソコンを置いても使えます。
では学習机を使うことのデメリットを中心に考えてみましょう。
デメリットその１：高い
本当に値段が高いです。安いものでも２万以上はしますし、上を見ていけば数十万円するものまであります。理由は色々と考えられます。まず材料の木材ですが、いい素材を使っているものが多く、これだけでもスチールのパソコンデスクとの差を感じます。それにもまして一番違うのは組み立てる手間です。パソコンデスクはシンプルそのもので、中には自分で組み立てるものも多いです。そうすると組み立てる手間賃が必要なくなるので値段にも反映しやすいのです。特に機能が多く付いていて引き出しなどの収納がたくさんついているものはそれだけ組み立ても複雑になっていると考えられます。
デメリットその２：でかい
学習机は巨大です。かなりのスペースを取る上、余分な部分を除くことも難しい設計になっています。最近では組み立て方を変えて自由に使えると売り出しているものもありますが、絶対的なスペースをとることに変わりはありません。これもスリムなパソコンデスクとの大きな違いです。
デメリットその３：大きくなったら
子供が小さいうちはパソコンデスクの極限までシンプルにした形状を嫌がると思います。大きな学習机を欲しがる子供も多いでしょう。ただ、子供は大きくなっていきます。そのうち学習机を嫌がるようになり、成長するにつれてパソコンデスクのほうに関心は向いていくでしょう。そして不必要になった学習机は無駄に場所をとり続けることになります。廃棄しようとしてもパソコンデスクなら分解して捨ててしまえばおわりですが、学習机はそれができません。そもそも分解できないので巨大なまま粗大ゴミになります。
デメリットその４：遊びに走らせない
先にも述べましたが、収納が多い、色々なものが置ける学習机は勉強以外のものの宝庫になります。勉強しているように見えて違うことをしているという状況をうみやすいのです。その点はパソコンデスクは心配ありません。収納するところ自体がないからです。必要な本だけおくラックを設置すればそれで解決します。
パソコンデスクを学習机にすると様々なメリットがあります。 学習机とパソコンデスクのメリットとデメリットを紹介しました。あらゆる面において勉強するには学習机よりもパソコンデスクのほうが適しているということがわかっていただけたのではないかと思います。あらたに購入するときの参考にしてください。
