プログラミング的思考を子供のうちに整えるべき5つの理由

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近頃の入試問題には子供の「論理的思考」ができなければ解けないという問題が増えてきました。最近発表された大学入学希望者学力評価テストでも文章を論理的に理解し、記述させるという問題になっています。ただ必要なことはわかっているけどどうやって教えて伸ばしてやればいいかわからないというのがこの分野。

そこで今回、プログラミング的思考を子供のうちに整えるべき5つの理由と方法を述べていきたいと思います。

「プログラミング的思考を子供のうちに整えるべき5つの理由と方法」

子供がプログラミング的思考ができるようになるための具体的な方法を5段階に分けて説明していきます。

ステップ1:まずは親の意識改革から

子供の思考を変えていく前にまず保護者の意識を変えていきましょう。

たとえば、子供が勝手におやつを食べたとします。それを頭ごなしに怒鳴りつけ、ただただ謝らせるようなことをしていませんか?もちろん道徳的には正しいかもしれませんが、論理的思考という点からすると間違いです。論理的な考え方をする子供は「言い訳」をします。言い訳をすることを怒ってしまうと言い訳を考えない子供になっていまいます。この言い訳こそが論理的な思考のきっかけになるのです。反射的にただ怒鳴ってしまうのではなく、まず子供が話すことを聞いてみましょう。

ステップ2:子供が行う行動の理由を考えさせてみましょう

子供がしたいと言うことをすぐに「いい」「ダメ」で判断するのではなく、なぜしたいのかを考えて説明するように言いましょう。最初は無茶苦茶な論法だと思いますが、考えたことを誉めてあげましょう。そのうち上手になってきますので。この部分を鍛えておかないと「あまり考えずに行動する子供」になってしまいがちです。

ステップ3:途中で子供を判定してみる?

やはり子供がどれくらいプログラミング的思考ができているかは気になると思います。

そこで簡単な質問をして試してみましょう。家から子供も保護者も知っている店や学校などの道筋を説明させてみてください。

大人でもそうですが、論理的な思考をする人は道案内が上手です。短く簡潔に要点を押さえて説明します。感覚で生きている人は説明が下手です。「まっすぐ行ってサクッと曲がるねん」というような説明を平気でしてくれます。何か目印を言う、どれくらいの距離か説明する、そういったことが自然にできるようになるはずです。道案内を頼むとだいたいの論理的思考力が測れますよ。

ステップ4:まずは問題集よりも日常生活から

こういった「国語力」や「思考」に関することというのは問題集を開いて学ぶことばかりではありません。ステップ3までで述べたように日常生活から意識して取り組んでいくことで十分鍛えていくことができるのです。普段の会話や行動。このあたりのことは勉強からだけではありません。それよりも日常生活から学ぶことが多いのです。保護者もいっしょになって取り組んでいきましょう。

ステップ5:問題を解くときは記述問題に注目を

国語の問題を解かせてみると記号は答えているが記述は空欄のままという子供がいます。これはいけません。これを放置すると中学生になっても同じ答案を作り続けます。間違えていいし時間をかけてもいいので何か書かせましょう。めげずに書き続けているうちになんとなく書けるようになってきます。とにかくやってみることが大事なのです。小さいこと、その積み重ねですよ!

さて、プログラミング的思考を子供のうちに整えるべき5つの理由と方法はいかがでしたでしょうか?論理的思考はいきなり教えてできることではありません。少しずつでも時間をかけて取り組んでいきましょう