センター国語(現代文・古典)で9割を目指す4つのアプローチ

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センター国語で9割を超える得点を目指していても、なかなか結果が出ず困っていませんか?英語とは違い、日常的に使う日本語という言語であるはずなのに高得点を取るのが難しいのがセンター試験の国語です。センター試験の国語はご存知の通り、評論・小説・古文・漢文の4つからなります。9割の得点を取るためにそれぞれの分野をどのように対策をしたらいいのか見ていきましょう。

評論-段落ごとの要点をつかみながら全体の文脈をとらえる

評論では素早く文章を読み取る力が要求されます。まず大事なことは日頃から長文の評論文を積極的に読むことです。過去問に多く接し、それ以外にも、言語・文学・哲学・社会・自然科学・文明批評などの重要分野に関する文章に触れておきましょう。

読解には次のことに注意してください。まずは全体を読み、それをいくつかに段落分けをして、それぞれに何が書かれているのかをつかみます。そして、各段落やまとまりごとの要点をつかみます。全体の流れをたどって、論旨・主題を簡単にまとめてみましょう。この積み重ねがセンターの得点につながります。

小説-登場するものの心情にまで迫る深い理解をする

まずは小説も慣れが必要になります。紀行や随筆などの文学的文章に多く触れ、筆者や登場人物のの心情に迫る深い理解を心がけましょう。

小説を読解するためには、まず、事件の展開や場面を押さえ、登場人物の人間関係を把握し、人物がどういう状況に置かれているのか、またなぜその状況に置かれているのかを考えます。そして、心情表現、背景描写、表現の特徴などに注意を向けつつ、人物の言動から心情や人物像をつかみましょう。また、筆者や出題者の意図や表現しようとしていることをつかみ簡単にまとめましょう。

古文-全体で表現されていることを文脈に即して的確につかむ

古文の出典は中古・中世・近世と幅広い時代からなります。狭い範囲の時代にヤマをかけるのは間違いなく危険です。対策として、まずは古語・文法の基礎的知識を身につけましょう。そして、有名作品や過去問を使って解釈の仕方や文法の練習をし確実な読解力を身につけます。その際に、音読をすることがおすすめです。小学生時代にたくさん音読をして現代の日本語表現を覚えたのと同様に古文の表現を身に着けるためには音読は不可欠です。

読解では、地の文・心中語・会話文をはっきり見分けることを気を付けます。主語と述語の関係を中心に文節の係り受けに注意し動作や人間関係を正しく把握しましょう。そして、登場人物の行動や心境を多角的に見ていきましょう。古文も現代文と同様に全体で表現されていることを文脈に即して的確につかむことが大切です。

漢文-対句表現や指示語に注意しながら丁寧に文脈をたどる

漢文の出典は古文以上になじみの薄い作品ばかりでしょう。出てくる作品のほとんどが知らないもの、始めてみるものであるでしょう。しかし、内容的には簡単なものが多いです。漢文も教科書などを音読して漢文の語法になれましょう。

漢文の基礎として、白文に帰り点と送りがなを書き込めるようになるまで訓読の音読を積み重ねましょう。重要な句法についての例文が白文で読め、口語訳ができるようになるまで繰り返しましょう。多くの意味用法を持つ重要感じも確認して覚えましょう。

読解には、対句表現や指示語に注意しながら丁寧に文脈をたどります。やはり漢文は基礎知識が重要になります。春秋戦国時代から隋・唐の時代の時代背景を把握することは読解に大きく役立ちます。