道徳の教材にも使いたい中島みゆきの名曲6選

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道徳の教材に悩む教員は多いのではないでしょうか。また特に中学校教諭の教員免許の取得を目指している場合は、ある程度得意であろう教科に関する科目とは異なり苦手にしている方も多いことでしょう。道徳は授業参観の時にやることも多く保護者の目も考えなくてはなりません。それだけでなく、児童・生徒にとって何かを感じられるものでなくてはいけません。数多くの名曲を持つ中島みゆきの作品から、道徳に使える作品を厳選して紹介します。

時代

中島みゆきの代表作品の一つです。どん底に落ちている状態で始まる歌詞ですが、その前には笑顔の時期があったわけで、また笑顔に戻れるんだと元気づけると思いきや、またどん底の時期がやってくる、これを繰返しているんだ、という曲です。笑顔はずっと続かないという戒め、かと言ってどん底な時期があってもまた笑える日が来るという希望、さまざまな思いを解いていくことは児童・生徒の成長につながります。

誕生

誰からも愛されずに世の中から見捨てられるような状況でも、生まれた時はみんなに歓迎されて愛されていた、それを思い出して、どうしても思い出せないのなら私が愛してあげるという曲です。曲の壮大さ、歌詞の意味をひとつひとつ噛みしめていくと涙なしには聞けないような曲です。歌詞の意味を児童・生徒と考えるだけで大きな意味があるでしょう。

ホームにて

中島みゆきが単純に駅のホームを表現したいのであれば「プラットホーム」と書くでしょう。「ホーム」には「プラットホーム」だけでなく「Home」の意味が掛けてあります。一見、故郷に向かう電車に乗れない曲に聞こえますが、よく聞くと自分のホームから街に出ていく曲と捉えることができます。卒業の近い時期に取り扱いたい作品です。

荒野より

この曲はイヌの目線から書かれています。ドラマ「南極大陸」の主題歌であったこともあり、そのストーリーが意識されています。ここに出てくる「君」という存在は誰を指しているのか、犬の群れの仲間なのか、それとも南極で自分たちを見捨てた人間のことなのか、いろいろな視点から考えることができるでしょう。

Nobody Is Right

正義と正義のぶつかり合いをこの世に完全に正しいものなどないとばっさり切り捨てるような曲です。ゴスペル調なのは間違いなく意識している国がありますね。私がすべて正しければ世の中はみんな間違っている、あなたがすべて正しければ世の中はみんな間違っている、なぜ正しさと正しさは相容れないのかととても考えさせられる曲です。

ファイト!

中島みゆきの応援ソングなんて言う方もいらっしゃいますが、「ファイト」というのは日本人がよく使うような軽い応援の言葉ではなく、「fight」であり「闘え」という意味が込められています。ラジオの番組を持っていた中島みゆきに届いたはがきがもとになっています。周りを気にして自らの殻を破れない思春期に考えたい一曲です。