医学部受験の予備校選び!合格者に聞いた10のポイント

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3月に入り国立大学の医学部合格発表も始まりました。長い受験勉強の日々を乗り越えて合格したみなさん、おめでとうございます。人々の生命や健康を守り、尊敬される医師を目指してくださいね。
高校や予備校では今ごろ、医学部入試体験談で盛り上がっていることでしょう。
さて、医学部受験合格者はどんな予備校に通っていたのか。どんな予備校がよいと感じたのか、そのポイントをまとめました。


今回は医学部受験の合格者の視点でどんな予備校がよいのか選び方のポイントをまとめました。

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医学部受験向けの予備校はだいぶ増えてきています。医学部を目指すための予備校にもたくさんありますが、医学部に入学する生徒たちが考えたポイントは・・・。

1、医学部向けの専門予備校か?

やはり医学部に入るためには医学部向けの予備校がよいということです。
他の学部も含めて対策している総合的な大手予備校では、どうしても国立大の医学部志望者は、東大を受験するように勧められたり、合格数を増やすために他の学部に誘導される雰囲気を感じるようです。
有名進学校からの現役合格者も「担任からしつこく東大受験を薦められて断るのが大変だった」と。
途中で折れずに医学部一直線で受験勉強をするには、やはり医学部専門の予備校がよいようです。

2、クラス編成は何人か?

クラス編成は、20名や30名でクラス授業を行う予備校もあれば、個別指導を中心とする予備校もあります。
多浪生の体験談から比較が見えてきます。
個別指導はどうしてもペースづくりが難しいという難点があるようです。また、講師のレベルもまちまちであるようです。
一方、クラス授業は、進度が合っていないとどうしてもムダな時間になりがちで集中できず、それなら最初から映像授業でも良いのではという体験談もありました。
最近、多いパターンは教科別、習熟度別の7~9名の小クラス授業です。医学部合格実績、合格率のよい予備校の傾向は、ほぼこのパターンです。7~9名なら授業中に講師から一人ずつ質問されて緊張感があったり、生徒からも授業中に質問しやすいようです。クラス分け自体が日ごろの励みになり、クラス内での生徒同士の競い合ったり、教え合ったりするコミュニケーションが学習の定着になるようです。
小クラス授業の予備校を選ぶようにしましょう。

3、生徒から質問ができるか?

時間割や予備校内の体制を見て、質問をどのように受けているかという点も重要です。-shared-img-thumb-fregthdyjrset_TP_V
自習や質問の時間がバランスよく設定されているかもポイントです。質問のために科目ごとの講師を待機させている予備校もあります。
これも、クラスの人数の問題と似ていますが、「授業時間」ばかりが設定されているのも、「自習時間」ばかりが設定されているのも難点です。
「授業時間」だけでは、授業で生じた疑問や習熟度の差を解消できなくなる恐れがあり、「自習時間」ばかりではペースをつかむのが難しくなります。
授業時間が半分くらい、自習や質問に充てられる時間が半分くらいのペースになっている時間割が理想でしょう。
自習の設備だけでなく、自習時間や質問受けの体制をチェックしましょう。

4、講師のプロフィールは公開されているか?

講師のプロフィールが公開されている予備校はそれだけ、講師陣に自信があるということです。
また逆に講師のプロフィールが公開されていない予備校は基本的には時給アルバイト講師ばかりです。誰でもできるような授業・指導しかできない予備校であるということです。
ホームページから分かりやすく講師全員のプロフィールが公開されていないような予備校は選ばないようにしましょう。お金の無駄です。
講師のプロフィールを見る際に、分かりやすいチェックポイントは3つあります。

  • 医師・歯科医師・看護師などの講師がいるか
  • 英語・数学・理科・国語・社会の全科目の講師がいるか
  • 英語は海外留学経験や外語大など語学の専門家がいるか

医師・歯科医師の講師がいる予備校はやはり医療現場を理解していますし、各大学とのパイプもあり、最新の受験情報、特に願書の書き方、面接や小論文でのポイントが分かっています。全科目の講師がいるかという点は、理科で大きなポイントです。国立大学の対策や小論文の対策には国語や社会科の専門の講師が必要です。英語は高校教員レベルの授業ではなく、ネイティブや海外留学経験のある講師でないと医学部の英語対策には役に立ちません。
講師のプロフィールはしっかりチェックしましょう。

5、多教室展開しすぎてないか?

多教室展開している予備校は、名前のブランド力に頼り過ぎて、宣伝と実態が合っていないという声も聞かれました。
多教室展開やフランチャイズ形式の学習塾や予備校は、これまでにあげた条件はほとんどクリアできていないでしょう。
医学部の受験は総合力勝負で、各科目から願書提出などの手続き、入試での所作まで指導が必要ですので、ワンストップで対応できない組織になっている予備校には難があるようです。
地方ではなかなか単独の教室でこの条件にあう予備校はありませんが、なるべく単独教室で多教室展開していない予備校を選びましょう-shared-img-thumb-150705250807_TP_V

6、広告が多すぎないか?

医学部受験合格者の声として、「うちの予備校は広告ほとんどないんだけど、大丈夫か」と思ったというものが多くありました。
ネットでも駅の広告でもたくさんの宣伝をしている予備校がありますが、あまり合格者の体験談は聞こえてきません。
広告にお金をかけるなら、授業料を安くしてほしいというのも切実な願いでしょうし、その分を教材や講師のレベルに充ててほしいと思うものです。
実績のある予備校の多くは口コミで選ばれているものです。これは塾業界に共通する話ですが、保護者の間のネットワークで選ばれている予備校が本物の予備校なのでしょう。
街中で広告を見かけたり、ネットでかなりたくさんの広告が出るような予備校は少し警戒してもよいのかもしれません。



7、卒業生の体験談があるか?

卒業生の合格体験談がホームページなどで実名で公開されている予備校は実績があると考えてよいでしょう。
逆に実名や顔写真も無い予備校はほとんど何かのマジックがあると考えてもよいかもしれません。
さらには、合格者の体験談として、医学部に実際通っている予備校の卒業生がチューターとして相談に乗ってくれて、勉強法や生活習慣をつけるために参考になったというものがあります。
社会人から学士入学や再受験で医学部を目指す人には同じような体験が聞けるかというのも重要です。実績のある予備校はチューターだけではなく、体験発表会や説明会にOB・OGの参加があったりします。
自分の境遇と似た卒業生の体験談があるかしっかりチェックしましょう。

8、願書作成や小論文、面接の指導が充実しているか?

教科・科目の指導であれば、医学部の専門ではなく、一般の予備校でも間に合うのかもしれませんが、願書作成や小論文、面接の指導は専門性が要求されます。
この医学部受験への専門性のある予備校は、願書の作成の仕方をきちんと教えていますし、小論文や面接の指導もカリキュラムを作って行っています。
ホームページにこうしたノウハウや豆知識のようなコーナーがあるかどうかもチェックした方がいいでしょう。良い予備校は、こうした小さなノウハウもきちんと公開しています。

9、環境のよい寮があるか?

ここまでの条件をあげて、すべてに当てはまる予備校は地方にはなかなかありません。医学部合格者の多くが、地方出身で東京の予備校にマンションを借りて通うといった場合が多数派です。
わざわざマンションを借りるのは少し不安でしょう。しかし、地方からの入学者が多い予備校ではマンションタイプの寮が設置されています。寮からの通学ならば生活面でも心配がありません。
初めての一人暮らしや東京生活となると親も本人も不安になりますが、同じ境遇の生徒が住んでいるマンションで、予備校もきちんと目が届く範囲であれば心配はグッと減ります。
マンションタイプの寮がある予備校は実績がある証で、生徒を責任を持って医学部に合格させる体制ができているということになります。-shared-img-thumb-jifgjoerghnfh_TP_V

10、教室の立地はよいか?

実績のある予備校が集中しているのが渋谷です。ほとんどのここにあげた条件にあっている予備校は渋谷区にあります。
「渋谷は若者の街ではなく、予備校ばっかりだった」という印象を持つ医学部入学者は多いようです。
予備校と言えば、新宿やお茶の水、池袋も多いのですが、新しい予備校が少ないようです。古い体制の予備校ばかりになってしまいました。
新宿、お茶の水、池袋は寮となると条件が難しく、住環境の面で困難があります。繁華街を通るような通学では安全上も不安ですし、寄り道してしまうのではないかと心配はつきません。
生徒を受験勉強一筋に集中させるには、やはり予備校、学校、学習塾が集中しているエリアが最適です。渋谷駅や代々木駅が学生の街というイメージを持たれているのにはそれなりの理由があるのです。
近年伸びている予備校は、渋谷駅の南口に集中しています。東京大学駒場キャンパスなどに近い文教地区であり、文化施設が多く、住環境もよいというメリットに恵まれています。

以上です。まずは情報収集が大切です。これらのチェックポイントが参考になれば幸いです。

 

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