通信制大学で教員免許取得・教師になるための7つのステップ

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教員を目指す人にとって教員免許は必須ですね。通信制大学を利用して、かかる費用や時間を節約しながら目指す免許をなるべく手軽に取得してみましょう。
中卒・高校中退や高卒、他大学で学んだ経験のある人など色々な場合があると思いますが、働きながらでもできる免許の取得の仕方をご紹介したいと思います。

1.最終学歴に沿った受験法で学校を決める

最終学歴別に受験方法が違います。ちょっと長いですがお付き合いください。

中学校卒業及び高校中退の方の場合は通信制含む高校を卒業するか高等学校卒業程度認定試験に合格することで大学入学への道が開かれますもしくは特修生(各大学が実施する高等学校卒業程度認定試験などに合格して入学資格を得るためのコース)制度を利用して入学する方法もあります。


高校卒業の方は取得したい免許によって短大(二種免許)か大学(一種免許)を選びます。このとき通信制の教育大学を受験すると単位取得が比較的経済面・学習時間面での負担が少ない(卒業に必要な単位に教員免許状取得のための単位が含まれている)です。

大学・短大卒業の方は自分の取得したい免許が出身の学校で教員免許状を取得できる課程として認定されている場合は、足りない科目のみ科目等履修生として通信制大学に入学して履修する。


認定されていない場合は希望の免許を取得できる通信制大学に編入学(2年または3年次)して履修する。
これらの事情を踏まえて自分がどこの学校を受験・入学すればいいのか見定めましょう。

2.学費を稼ぐ

何はなくとも先立つものが必要です。受験料、入学金、授業料、その他教育実習や介護等体験のための費用、またスクーリングに行くための交通費など様々な出費が予想されます。
一年次に必要な額を用意することはもちろん、履修にかかる年数分の金額を用意できるように預貯金や収入のやり繰りをしておきましょう。

3.時間を融通する

一日のうちに勉強のための時間はもちろん必要ですが、スクーリングで学校に赴く期間を想定して休日が取れるように職場に根回ししておきましょう。夏休みなどの時期にスクーリングが行われることが多いようです。教育実習は大体2週間から4週間程度行われます。

4.入学試験

書類と小論文などで選考が行われることが多いようです。小論文対策の参考書などで勉強することや、可能であれば予備校などに通うことで自信をつけていければベストでしょう。

5.勉強・スクーリング・レポート

無事入学した後は教材等が送られてきて、それに従って学習し、レポートを郵送などで提出(インターネット利用の場合もあり)します。また、スクーリングとして数日程度学校での集中講義が行われます。これらを履修した後、テストなどを経て単位が認定されます。

6.教育実習・介護等の体験

教育実習は免許取得のために必須事項です。
筆者も経験がありますが約2週間、現場で実際に教壇に立つのですから責任重大です。その為の準備や勉強は大学の勉強よりハードだったという人もいる程です。また義務教育課程の免許を取得する場合「介護等の体験」として介護の現場(福祉施設)での実習が必須となっています。

7.卒業・教員採用試験

ゼロからだって「教師」になれる!―教員免許取得&採用試験合格NAVI無事卒業(もしくは必要単位の履修完了)見込みとなり、教員採用試験の受験資格を得れば、いよいよ本番、教員採用試験です。
東京都の採用の流れを見てみると、大体4月から募集開始、ゴールデンウィークには締め切りです。基本的にインターネット環境のあるパソコンからの申し込みとなっていて、スマートフォン・携帯電話からは申し込めません。
ここで注意が必要なのは受験資格として年齢制限を設けていることです(自治体・学校によって異なります)。例えば東京都の平成28年度採用試験では申請にあたって「昭和52年4月2日以降に出生した者」が一般選考の対象ですが、特例選考として社会人経験者などは「昭和32年4月2日以降に出生した者」が対象です。
教員採用試験の勉強もじっくり時間をかけて臨みたいものです。独学で参考書などを利用しても合格できる試験ではありますが、狭き門(東京都の平成27年度では一番倍率の高い中高共通の地学で39倍)ですので油断なさらぬよう。

終わりに

通信制大学を利用しての教員免許取得の流れを大まかにご説明いたしました。思ったより簡単に感じられたかもしれませんが、社会の未来を担う児童・生徒の教育が簡単な仕事であるはずがありません。免許取得とともに心構えも身に着けていって頂けたらと思います。

参考記事:働きながら大卒資格や教員免許を取得したいあなたにオススメの通信制大学!