中学・高校に入って初めての中間考査。ドキドキしながら中間テストを受けた覚えのある方もいらっしゃるかと思います。 不安感を少しでも払拭し、ベストの状態で試験当日に対応できるように、ご家庭でできることをピックアップしてみました。
入学したばかりで環境の変化に戸惑うお子さんを上手くフォローして、中間考査で上手に実力を出せるようにしてあげたいですね。
1.ノート作り・ノート見直し
授業中とっているノート、板書を写すだけで終わっていませんか? 単語の意味、重要語句の説明など、ノートに書き込むことは沢山あります。
自分なりのノートを作ることは毎日の学習の中でとても大切です。そのノートを見れば出題範囲のポイントが判るくらいに充実させましょう。
2.ワーク・問題集・小テストへの取組み
学校で用意されたワーク(副教材)や問題集があればしめたものです。それを徹底的にやっておけば実際の出題に合致する可能性が高いからです。
ただ問題を解くだけではなく、答え合わせをして、再度挑戦する。小テストも定期テストの傾向を知る上で大切なものですから、今まで受けた小テストを見直して、再度解いてみましょう。
3.親も教科書を読んでおく
お子さんの勉強を見られるならば、親御さんも一度は教科書の出題範囲だけでも目を通しておいた方が無難です。親が習った内容と現在教えられている内容に違いがあることもしばしばあるからです。また、適切なサポートが行えるためメリットも多大です。
4.出題範囲の教科書の徹底分析
重要そうな箇所にラインを引いたり、意味を調べたことをノートと突き合わせて再度理解したりと出題範囲の内容に取りこぼしがないようにします。ノートの再確認にもなり、学習内容が頭に入りやすくなります。副読本的に教科書ガイドを使用するのも良いでしょう。
5.過去の問題を入手する
もし先輩などがいて、前年のテストの問題が手に入るようであれば、それを見せてもらうのも手です。特に中学生の場合、小学校で受けてきたテストとの違いに不安が尽きないと思います。
同じ先生でなくても構いません。「こんな問題が出る」という感覚だけでも掴めていれば少し気楽になるのではないでしょうか。
6.暗記項目をしっかり覚える
漢字・英単語・年代・公式……覚えることは山のようにありますが、毎日の積み重ねで頭に入ってくることもあります。特に応用問題は暗記項目を前提としてその使い方を試されるものですので、頑張って覚えてみましょう。
7.わからない箇所・苦手の克服
まず何がわからないのか、苦手が何なのかを洗い出してみましょう。できる箇所はいったん置いておいて、出来ない箇所を反復練習し、もしくは参考書などを見ながらわからない理由を考えてみましょう。これが続くと嫌な気持ちになるかもしれませんが、具体的な教科別の対策を次からの項目で挙げておきます。
8.国語・英語・社会の学習
国語と英語は非常によく似た勉強の仕方ができます。最初の中間テストは出題範囲から大きくそれることはまずありません。そこでまず教科書を音読してください。英語は合わせて日本語訳も読み上げましょう。英語は本文をノートなどに書き写して、文章を頭に入れるようにしてください。
その際定冠詞(the)など日本語にはないものを取りこぼさないように。単語を暗記し、文章の流れを日本語訳で掴み、構文をそのまま覚えるつもりで何度も読み返します。国語も大体同じで、漢字の書き取り、熟語の意味、指示語が指すものなどを理解しつつ何度も音読して文意を掴んでください。
社会については太字の部分とその説明をきちんと整理して、前後関係をはっきりさせること、暗記項目(年代・地理・産業など)を頭に入れて得点源とすることがポイントです。
9.数学・理科の学習
数学は特に反復して同じような問題を解くことが大事です。問題の解き方を知って身に着けてしまえばこちらのものです。その為に公式や定理などが必要となりますが、公式は見ながら問題を解くのではなく、使えるようになってください。
理科も同じです。特に物理分野は公式が多いかと思いますが、それを何度も問題を解くことで身に着けましょう。
化学・生物は暗記が多いと思います。なるべくノートを充実させて書くことと読むことを併用して頭に入れるようにしてください。
10.体調管理
これが最終的に効いてきます。スケジューリングは本人だけでは難しいこともありますので、親御さんの目配りも大切です。お子さんの不安感に寄り添い、新しいものに挑戦する心を伸ばしながら適切な休息をとれるように配慮してさしあげて下さい。
終わりに
ゴールデンウィークが明ければあっという間に中間テストです。当たり前のことですが入学したその日からどれだけ勉強してきたかが初めての中間テストを左右します。
人間関係もとても大切な要素ですが、環境の変化に伴う不安感も、勉強によってある程度「学校に馴染む」ため、落ち着くという側面があります。
馴染むまでは親御さんもお子さんの勉強に協力して差し上げてください。始まったばかりの学校生活が楽しいものでありますよう、心から願っております。