転校というのは子供にとっては不安でいっぱいです。子供というのは大人には考えられないような悩みを抱えている場合もあります。仕事の都合での転勤であれば、なかなか子供の気持ちに接している余裕はないかもしれませんが、親としては少しでも子供の悩みに目を向けたいものです。転校した子供が持ちやすい不安や問題をまとめて紹介します。
新しい友達ができるか不安
これが子供の中でのいちばんの悩みの種でしょう。誰でも新しい環境は不安になって当然です。転校して新しい環境に入る場合は、友達のグループが既にできている中に溶け込まなくてはいけません。男の子であれば、うまくやり過ごしやすいですが、女の子であればとても厳しいことは否めません。
子供が悩んでいるように感じたら「あなたなら大丈夫だよ」と優しく受け入れてあげましょう。自分から声を掛けていく姿勢でいればきっと何とかなります。
いじめられて引っ越してきたなどいい加減な噂が流れる
これは田舎の学校ではよく聞く話です。転校してくるとどうしてもよそ者として扱われます。大人がそうするので子供の社会でもその意識があるのでしょうかね。子供がこの問題で悩んでいるのなら、親もあらぬうわさが流れていると思って間違いありません。
こういうときは、まずは親が地域の行事に積極的に出席しましょう。大事なのは、あくまでも出席するに留めることです。役員などに立候補は絶対に許されません。周りが立候補を促してきたときは、必ず一度は断りましょう。組織の一員としてみんなから認識されるようになれば、子供に対する目も変わります。
教科書が異なる・授業進度が異なる
これは学年をまたいで使う教科書がある教科でとても困ります。教材を前の学校では次年度に配布、転校先では前年度に配布なんてことが起こればとても悲惨です。また授業の進度が違って、一切習わなかった単元が出る可能性もあります。
せめて教科書は先に確認しておいて、必要に応じてそろえておきましょう。授業の進度で困っているようなら一緒に勉強を見てあげたり、担任の先生に声を掛けておいたり、本人が困らない工夫をしておきましょう。
みんなからの注目に耐えられない
転校生であれば最初の数日間はみんなが近寄ってくれます。みんなに常に注目され続けます。場合によってはほかのクラスから覗きにくる子までいます。慣れない環境でそうなると耐えられない子も出てくるかもしれません。
もちろんこれは一過性のものです。そこから、仲良くなれそうな新しい友達ができるようにアドバイスしてあげましょう。
前住んでいたところに戻りたい
前の環境が本当に気ないっていた場合はこんな感情を抱くことは仕方がないことでしょう。転校してからしばらくがたった頃に前に遊んでいた友達に会いたいと言い出す場合もあります。
もし可能であれば、ゴールデンウィークや夏休みなどのまとまった休みに一度戻ってみてもいいでしょう。遠く離れた街で戻れないのであれば、学校のホームページを一緒に見てみたり、住所を知っているのであればお便りを出してみてもいいでしょう。