東大生がみんな読んでいる小説!人気フィクション8冊

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東大生はどんな本を読んでいるのか。10代のうちから分厚く字の細かい本ばかり読んでいるのだろうか。
実は、そんなこともないのです。しかし、「なぜかどの東大生もとりあえず読んでいる本」というのは存在します。ここでは、東大文学部を卒業したわたしの実感として、同級生との話題によくのぼっていた人気のフィクションを紹介します。

1.アルジャーノンに花束を


世間一般でも人気ですが、友人たちはなぜか必ずといっていいほど読んでおり、かつ好んでいました。知能という題材が興味を引くのでしょうか。

2.カラマーゾフの兄弟


少し前に、東大教授が学生に勧めたい本第1位ということで話題になった影響もあると思います。

3.変身


カフカの「変身」です。分量が多くないので、みんな目を通しています。会話に使われたりもします。例:「明日遅刻するなよ!」「がんばる。でも朝起きて虫になってたらごめん」「カフカかよ!」

4.こころ


夏目漱石です。高校の教科書の定番です。「好きな1冊」に挙げる学生も多いです。孤独な知識人というテーマは、学生に人気のようです。(実際に彼らが孤独で知識人なのかどうかは別の問題です。)

5.華氏451度


わたしは、東大に入ってから知りましたが、なぜかみんな知っていました。知的なSFがとても人気です。
これはSFと言いながら、知識や権力やメディアに関する強い言論でもあります。 東大生はどうやら効率を求めるので、「主張も読み取れストーリーもおもしろい」という2度おいしいフィクションを好みます。逆に言えば、サイエンスの部分が弱いサイエンスフィクションは見向きもされません。

6.アンドロイドは電気羊の夢を見るか


華氏451度と同様に、良質なサイエンスフィクションは、文系理系問わず好きな人が多いです。ちなみにアンドロイドと並んで人気な題材は宇宙ですが、宇宙と文化人類学の融合したオススメのSFが「闇の左手」です。よろしければこちらもぜひチェックしてみてください。

7.ノルウェイの森


村上春樹は、どこにでも話題にのぼります。しかし、必ずしも好きとは限りません。ただし「わたしは好きじゃない」と語るためにも、とりあえずみんな読んでいます。
また、ノルウェイの森が好きでなくても、「『世界の終りとハートボイルド・ワンダーランド』は好き」という意見もよく聞きました。こちらは、知的なSFの部類に入るようですね。

8.カラフル


小さい頃の思い出の一冊、としてあがるのが、森絵都のこちらです。苦悩や孤独の多い東大生ですが、それでも諦めない心は、こんなところから影響を受けているかもしれませんね。

以上、いかがでしたでしょうか。お子さんがこんな本を好むようになったら、彼らは東大向きだと言えるかもしれません。もちろん、東大を目指すかどうかにかかわらず、どれも多面的な内容を含む良質なフィクションです。ぜひお子さんに勧めてみてください。