理系女子と言う単語が多く聞かれるようになり、最近は子供向けの科学教室も多く出始めています。日常に密接している科学だからこそ、上手に子供のどうして?なぜなの?と言う疑問に答えてあげたいですよね。科学と言うと難しそうに思いますが、絵本を使えば子供と科学の世界を一緒に楽しめます。
1.まずは親子で一緒に楽しもう
科学絵本は、仕掛け絵本の要素を含んだ、眺めていても楽しい絵本がたくさんあります。科学に興味のある子供も、興味のない子供も、そして大人も楽しめること間違いなしです。楽しく絵本を見ているだけで自然と知識も得られます。
『このはなだれの? (おおきなかがく)』(ひさかたチャイルド) 著: 内山晟 堀浩
さまざまな動物の鼻にスポットをあて、鼻の写真を大写しで紹介しているので、どアップの写真を見るだけでも親子で盛り上がれます。中には実物大の写真もあり、鼻の役割も説明されているので、内容も充実の1冊です。
『掛絵本図鑑 動物の見ている世界』(創元社)著:ギョーム・デュプラ 訳:渡辺慈人
動物の目や視覚に注目したユニークな仕掛け絵本です。生き物たちの視覚にはどんな風に見えているのか。その世界の違いにびっくりします。
『海洋探検 (科学しかけえほんシリーズ)』(大日本絵画)著:ジェン グリーン 原著:Jen Green 訳:すぎもと えみ
とにかく仕掛けがすごいです。実際に触れて楽しみながら海中の探検ができます。大人も子供も楽しめる1冊です。
2.子供の小さなつぶやきを逃さない
様々な種類の科学絵本があるので、子供の「どうして?」「なぜ?」「どうやって?」のつぶやきに合わせて、「一緒に絵本で見てみようか。」と、絵本を探してみましょう。子供が興味をもったタイミングが狙い目です。きっとぴったりな絵本が見つかるはずです。
『ぼく、だんごむし (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)』(福音館書店)著:得田之久 たかはしきよし
子供に絶大な人気を誇るだんごむしの本です。子供が最初に身近に感じる虫の一つでありながら、その生態は意外に知られていないものなので、親子での会話も弾みそうです。かわいらしく暖かみのある貼り絵で表現されているので、見ているだけでほっこりします。
『アリからみると (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)』(福音館書店)著: 桑原隆一 栗林慧
同じように身近な虫、アリの視点から見上げる風景を写真で紹介しています。「もしもアリだったら。。。」の想像を実際に体験できるような1冊です。スケールの大きさを楽しめます。
3.次へと興味を発展させよう
科学絵本には一つのテーマ(人体・虫・宇宙 など)に対して、いろいろな角度・バリエーションで展開されているので、やさしいものから専門的なものまで一つの疑問に関してどんどん掘り下げていくことが出来ます。それが科学の面白さでもありますね。
『むしばミュータンスのぼうけん (かこさとし・からだの本 3)』(童心社)著:加古里子
歯磨きしないと虫歯になる仕組みが良くわかる虫歯菌のお話です。昔から愛されている1冊なので、子供と一緒に懐かしく楽しめる人も多いのではないでしょうか。
『ちのはなし (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん)』(福音館書店)著:堀内誠一
血の働きや仕組みを本格的に説明してくれる本です。「せっけっきゅう」「はっけっきゅう」と言ったような聞きなれない難しい単語も出てきますが、他の単語で置き換えたりしないところが逆に魅力になっています。
4.ちょっと難しい本にもトライ
子供が興味を持っているのなら、図鑑や百科事典にもトライしてみましょう。大人が難しいかな?と決めつけないことです。説明文が読めなくても絵だけでも子供は十分楽しめます。「図鑑で調べてみたら?」と促して、自分で気になったことを図鑑や百科事典で調べてみるのも、子供にとっては楽しい時間です。
『のりもの 改訂版 (はじめてののりもの絵本)』イラスト:西方 拓史
『DVD付 新版 恐竜 (小学館の図鑑 NEO) 』著、監修:冨田 幸光
まとめ
科学だからと構えずに他の絵本と同じように接してみると、親も子供も素直に楽しめると思います。いろんな分野に向けて、子供の好奇心を育ててあげたいですね。