授業だけでは泳げるようにならない?最近の小学校の5つの事情

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夏になるとプールの授業が始まりますね。昔はスイミングスクールに通わなくても、小学校の授業だけで泳げるようになった気もするのですが、最近はどうなのでしょうか?プール開きをしたと言っても、まだ涼しい日が続いたり、梅雨に突入してしまったり、そのまま夏休みが始まってしまったり。。。そもそも昔に比べて水泳の時間って少ないような気がする、と言う意見も多く聞かれます。実際はどうなのでしょうか?最近の小学校の水泳事情をまとめてみました。

時間が足りない?水泳の授業の時間は増やせない

PP_gyoumuyoutokei_TP_V1小学校の水泳指導は、体育の中でも1割程度だと言うことです。時間にすると10時間前後になり、週1,2回と言うところでしょう。梅雨の時期であれば、雨天や水温の関係でプールが中止になることも多いため、プールに入る時間が少なく感じるかも知れませんね。1年間に学習しなければならないことは、文部科学省の「学習指導要領」によって既に決められているので、これ以上水泳の時間は増やせないでしょう。週休二日制になったことも影響しているようですね。

2.夏休みのプールの回数が少ない

NAT77_puruside_TP_V1夏休みのプールは学校によって異なるようです。プール登校日がかなり多めに設定されている学校や、プール指導も行っている学校もありますが、2日程度プール開放日が設けられているだけと言う学校もあり、全体的に夏休みのプールの回数は昔に比べて少なくなっているようです。理由の一つとしてはプール監視員の確保が挙げられます。保護者が持ち回りで監視するのか、PTA等役員だけで監視の当番を回すのか、教員や外部から雇った監視員で行うのか。保護者のプール当番が無い学校は、その分夏休みのプールが少ないところが多いようです。また地域によっては、市内持ち回りでプール開放日を設けており、自校だけではなく他校のプールを使用することも可能ですが、その際学年によっては保護者が付き添うことになっているため、共働きの家庭では利用が難しいと言えそうです。

3.水と仲良くなることが目的の水泳学習

PAK96_suieiboudanshi20140726_TP_V1授業の中で検定を行い、合格すると水泳帽の色やラインで表示をする学校も昔に比べて少なくなってきているようです。賛否両論ではありますが、検定に力を入れて全員を泳げるようにすると言う主旨は、水泳においては大切な部分でもあると思います。最近の水泳学習の目的は、「水と仲良くなること」であり、6年間を通じて徐々に泳げるようになるカリキュラムになっていますが、個人差もあるため必ずしも全員が泳げるようになる訳ではないのが現状です。

4.そもそも泳げる子供と泳げない子供の二極化

YAGI21511155915111559_TP_V1体力や持久力をつけて体を丈夫にしたい、と言う理由だけではなく、学校の授業だけでは泳げないと言う不安もあって、水泳は今や人気№1の習い事です。幼稚園・保育園からスイミングに通う子供が多いため、小学校入学の時点では既に明確な差が付いてしまっています。授業を泳げる子と泳げない子と分けて行うのも仕方が無いことかも知れません。

5.家庭でのサポートの必要性

max16011518_TP_V1万が一に備えるためにも、最低限の泳ぎは身に着けたいところですよね。泳げないことは、時に生死の問題にも関わります。小学校の授業だけでは泳げるようにならないようであれば、ご家庭で機会を作るようにしましょう。また、中学校や高校の授業では単位が絡んでくるので無視出来ないと言った声も聞かれます。スイミングスクールに通わせなくても、短期教室・体験教室の利用や、プールや海に遊びに行くことで泳ぎに慣れ親しむことが大切です。

まとめ

水泳の授業は、熱中症予防にもなり暑い夏には欠かせません。大勢で泳ぐ楽しさを学べたり、自由に遊べるのは子供にとっても楽しい時間でしょう。ご家庭で、更に泳ぐことの大切さや楽しさをプラスしていきたいですね。