この本を読んで、心を強く持つことの大切さを知ることができました。自分に限らず現代の人間は、弱い立場になるとすぐに逃げ、面倒ごとは避けながら生きてきた人が多いと思います。自分自身もそんな人間です。戦争は人々の家族を奪い、思い出を奪い、未来を奪います。そして、家族を失った悲しみとともに生きていかなければなりません。それでも少女は生き抜くことができました。それは強い心があったからだと思います。生かされたのだから生きなければという強い意志があったあらこそ生き抜くことができたのです。私はこの本を読んで、平和について自分に何ができるのかを考えました。 一躍有名になれるほどの事は起こせないけれど、家族を、友達を、自分にとって大切だと思う人々を大事にしようと考えました。また、ささいなもめ事を起こしてもどうしたら解決するのかを考えるようにしようと思いました。戦争は人のわがままによって起こるものです。お互いを尊重しあい、お互いに納得するような解決策を考えることができれば戦争なんて悲惨なものはなくなるのではないのでしょうか。自分は今、生かされている身です。戦争があった時代に、兵隊のみなさんが命を犠牲にしてまで守り抜いてきたからこそ今の日本があり、今の私たちがあります。そんな私たちだからこそ、犠牲になった人々の思いを背負いながら、犠牲になった人々が持っていたであろう強い心を持ちながら生きていかなければならないのだと思いました。あくまで自分は現代の人間です。だからこの本の時代の時のような出来事を考えるのは難しい部分があるけれど、この時代の人々が何を思って生きていたのか、何を感じながら生きていたのかということはいつの時代の人であっても考えることができると思います。今の日本は平和だけど、明日死んでしまうかもしれないし、いつ何が起きるかわからないのが人生です。そんな中、そういった事が万が一あったとしても強い心を持ち続けて生きていけるような人に私はなりたいと思いました。今できていて当たり前のことに感謝をし、おいしい食事が食べられることやきれいな部屋で寝泊まりできること、大切な家族や友達によって自分が生かされていることを自覚して、これからも生きていきたいと思いました。現代の人々は一人ぼっちだとおもっている人であっても、目に見えない部分で様々なまわりの人々によって生かされています。誰かを思い、誰かに感謝することは生きていくための強い心になります。自分もそういった人間になりたいと思いました。
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