冬になると怖いおなかの風邪といえば、ノロウイルスですよね。11月頃から流行しますが、小さい子どもから大人までかかるので、かかってから慌てないために今から予防と対処法をチェックしましょう。
ノロウイルスってなに?
ノロウイルスとは、冬場に流行る胃腸炎を引き起こす風邪ウイルスです。特徴としては、小さい子どもから高齢者まで幅広い年齢層にかかりやすく、嘔吐や下痢・発熱といった症状が強く出やすいことがあげられます。一度かかると同じ種類のノロウイルスには免疫がついてかかりにくくなるようです。
ロタウイルスってなに?
同じように冬場に流行るおなかの風邪のウイルスで、主に小さい子どもがかかりやすいです。また、白っぽいクリーム状の下痢があり、何度でも繰り返しかかります。初めてかかったときは重症化しやすいので注意が必要です。
ノロウイルスから身を守るには
1.丁寧な手洗い
ノロウイルスをはじめ、おなかの風邪のウイルスには、アルコール消毒は効きません。感染予防のために帰宅時・調理前・食事前・トイレのあとなど、手洗いをするようにしましょう。石けんやハンドソープを使って指の間や爪の間・手のシワや手首などすみずみまで洗浄し、流水で20~30秒しっかりすすいでウイルスを洗い流します。清潔なタオルやハンカチで手を拭くことも大事ですが、タオルなどは共有しないこともポイントです。
2.調理器具の殺菌
ウイルスの侵入を防ぐために、調理器具などの殺菌にも気を付ける必要があります。アルコール消毒は効果がありません。ウイルスを失活化させるには次亜塩素酸塩が効果的です。食器洗剤などで洗ったあと、次亜塩素酸塩が配合された台所用漂白剤でひたすようにして拭きましょう。
3.しっかり加熱調理
調理前の手洗いはもちろんですが、食品を中心部までしっかり加熱することで、ウイルスの感染性をなくしましょう。加熱は中心温度85℃~90℃で90秒間以上が目安です。
4.後処理は徹底的な消毒を
しっかり予防をしていてもかかってしまうことはあります。万が一かかってしまったら、ウイルスが混ざっている吐しゃ物や排泄物の処理に気を付けましょう。そこから感染してしまうこともあるので、使い捨てマスクを着用し、素手で触らずビニール手袋などを使用してください。それらも使用後は、ビニール袋などに入れしっかり口を縛って処分します。アルコール消毒はウイルスに対して効果を発揮しないので、次亜塩素酸塩を使います。吐しゃ物や排泄物が床や便器などに飛び散ってしまったときは、次亜塩素酸塩が配合された台所用漂白剤を薄めてふき取るようにします。衣類についた場合の洗濯にも効果的ですが、色落ちなどが心配な場合は流水でしっかりウイルスを洗い流し、さらに乾燥機の熱や太陽の下で乾燥させて殺菌します。
まとめ
ノロウイルスが流行る前に、しっかり対策をしておきたいですよね。手洗いやマスクの着用・調理の仕方など、予防をしっかりして、ウイルスが口から入らないようにしましょう。