今人気の公立中高一貫校とは?3つのタイプと3つのメリット

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1999年に新しい教育の仕組みとしてスタートして以来、年々人気が高まっている公立中高一貫校。学校自体も全国で450校を超えるまでに増加してきています。公立中高一貫校の3つのタイプとその魅力について見てみましょう。入学試験での適性検査の対策も必要ですが、まずはどのようなものか見てみましょう。

タイプ1 中等教育学校

11中学・高校という分け方をしないタイプで、中学校にあたる前期課程と高校にあたる後期課程の6年生の学校です。前期課程に入学する際には試験がありますが、後期課程へは無選抜で進学できます。高校からの入学はできません。既存の私立中高一貫校に近いタイプです。6年間を通して個性的でゆとりのあるカリキュラムが組まれているのが特徴ですが、6年間仲間の顔ぶれが変わらないことから、中だるみが起きる心配もあります。東京都では、都立校として東京都立白鴎高等学校・附属中学校、桜修館中等教育学校、小石川中等教育学校、両国高等学校・附属中学校、立川国際中等教育学校、武蔵高等学校・附属中学校、富士高等学校・附属中学校、大泉高等学校・附属中学校、南多摩中等教育学校、三鷹中等教育学校など、千代田区立として千代田区立九段中等教育学校などがあります。

参考リンク:平成29年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定の日程等

タイプ2 併設型

22すでにある高校に新しく中学校を併設して、中高一貫教育を行うタイプです。中学入学の際には試験がありますが、高校へは入試を受けずに進学ができます。また、高校からも入学ができます。中学から進学した生徒と高校から入学した生徒が、お互いに刺激をしあって学べるというメリットがある反面、お互いの学力に差が生じている場合の授業形態などに課題が残ります。

タイプ3 連携型

23首都圏以外の地域で多くみられ、公立中高一貫校の半分以上を占めるのが、「連携型」と呼ばれるタイプです。市町村の中学校と都道府県の高校が連携しあって行います。通学区内の中学校へ進学するため試験はなく、中学校から高校へは簡単な選抜があります。

高い進学率

241つ目のメリットは、高い進学実績です。私立高校と同様、難関大学進学を目指し、熱心な受験対策を行う学校が増えてきているので、多くの学校で国公立や難関私大に多くの合格者を出しています。特に首都圏の学校からの合格者数の増加は著しいものがあります。中高一貫校の仕組みができてからまだ数年ですが、合格者は年々増加しているので、今後さらに飛躍すると見込まれています。

魅力的な教育方針

252つ目のメリットは、魅力的な教育方針です。公立中高一貫校では、学校ごとが独自の教育方針をかかげ、それにそって個性的なカリキュラムを組んでいます。例えばオールイングリッシュの授業などが行われている学校もあります。6年間を通して行えるので、詰込み方式ではなく、6年間の積み重ねで子どもの個性や能力を伸ばすことに重点を置かれているのが特徴です。公立中学よりも、私立・国立の中高一貫校に近い教育方針だと言えますね。

学費が安い

23つ目のメリットは学費の安さです。私立の中高一貫校は学費が高い、というイメージがあると思いますが、公立中高一貫校の場合、中学3年間は義務教育のため無料で、高校3年間も「公立高校学校授業料無償制」の導入によって、授業料がかからないという大きなメリットがあります。6年間を私立中高一貫校と比較すると、平均して400万円以上差が出るという統計もあります。(※文部科学省「平成22年度子どもの学習費調査」より)

まとめ

公立中高一貫校は、安い学費で、私立・国立中高一貫校のように個性的なカリキュラムで学習ができ、さらに高い進学実績を誇っています。6年間を通してゆとりある学校生活が送れるのも魅力ですね。