小学校教員資格認定試験、5つの対策方法とおすすめ教材

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小学校の教員免許は大学の教育学部で単位を取って取得するのが一般的です。それ以外の取得方法として、文部科学省が実施する教員資格認定試験があります。この試験を受験して合格すると高卒でも小学校教諭の二種免許が取れます。また大学在学中に試験で取得すれば、現在小学校二種免許を取得中の大学生の場合は、少ない単位数で一種免許を取得できます。受験資格は高卒以上の学歴と年齢が20歳を超えていることだけです。つまり、学生でも社会人でもほとんどの人にチャンスがあります。その教員資格認定試験に確実に合格するための対策方法を紹介します。

まずは受験科目を選択する

一次試験の教科の指導法と二次試験の教科に関する科目、教職に関する科目の実技では選択科目があります。

一次試験では「国語・社会・算数・理科・生活・家庭科・(音楽・図工・体育)」から6科目を選択します。ただし、音楽・図工・体育からは2つ以上選択という条件があります。
二次試験の教科に関する科目では「国語・社会・算数・理科・生活・家庭科・(音楽・図工・体育)」の一次試験で選択した6科目の中から1科目、選びます。また、実技は一次試験で選択した音楽・図工・体育から2つを選びます。

間違いなく得意分野を選択するべきです。合格基準は6割です。一次試験の指導法は6科目の合計点が満点の6割ということになっているので、多少の苦手科目は得意科目でカバーしましょう。

スクリーンショット (6)

教員資格認定試験/文部科学省

公開されている過去問を一度解いてみて傾向をつかむ

文部科学省のホームページには過去の試験問題の問題と解答が公開されています。選択科目を決めたら必ず過去問題を解きましょう。選択科目を決めるときに過去問題を見ながら選ぶのも一つの手でしょう。

スクリーンショット (6)

教員資格認定試験問題・解答/文部科学省

小学校学習指導要領を徹底暗記する

今までのパターンとして教員資格認定試験の教科の指導法の問題の5割は学習指導要領から出題されています。つまり、学習指導要領を理解して丸暗記してしまえば5割は得点できる計算になります。あとは、その教科を教えるのに必要な常識問題が多く、得意科目でしっかりと点数を取れば合格点は超えられます。

一次試験は教員採用試験の対策

一次試験は教育に関する専門問題と教科の指導法の選択問題の2つを受験します。両方とも6割以上の得点ですので、これは教員採用試験の対策をしておけば問題なく突破できるでしょう。しいて言えば、学習指導要領を暗記していればそれだけ有利です。

二次試験は学習指導要領の解説を暗記しつつ専門知識をつける

二次試験は教科に関する選択問題、音楽・図工・体育の実技試験、口述試験の3つがあります。小学校教員資格認定試験の一番の難関はこの二次試験です。特に1教科を選択する教科に関する問題で合否は決まると思ってください。教科に関する問題では学習指導要領をどれだけ理解しているのか、そしてどれだけ専門知識を持っているのかをテストする論述問題です。6割以上の得点で合格です。実技試験や口述試験は難しいものではありませんが、基本を徹底しておきましょう。

三次試験は指導案を何度も作り、形式を覚える

三次試験を乗り越えれば教員免許ゲットです。教員としての指導の実践を試験されます。模擬授業や指導案作成、討論等を行い、総合的に判断されます。これはほとんどの人が受かりますが気を抜かずに、指導案作りの練習や模擬授業の練習をしましょう。

小学校教員資格認定試験におすすめの教材

教員資格認定試験の対策にはこちらがおすすめです。この本で広く浅く勉強して文部科学省発行の学習指導要領を読み込むのがいちばんです。