小学生の中心科目でもある国語、漢字や読解問題など学年によってつまずきやすいポイントも変わってきます。次の学年への準備を進めるためにも、しっかりポイントを見てみましょう。
1年生
漢字になれてくると、字形や書き順があいまいになりがちです。例えば「見」の「貝」や「目」の部分が「日」になっていたり、「虫」の最後の点を書く場所を間違えてしまいがちです。しっかり復習しておきましょう。また、長い文章を読みなれていない1年生にとっては、文章を読むだけでも大変ですが、2年生になると読解問題も増えてくるので、文章を読むことに慣れていきましょう。
2年生
2年生では160字もの漢字を新しく学びます。1年生の時よりさらに複雑で間違えやすい感じが増えるので注意が必要です。「答」の「合」の部分の横棒を書き忘れたり、「園」や「遠」で「口」の下の斜め線を書き忘れたりといったような間違いが増えます。1画1画を正確に覚えることが大切です。また3年生の読解問題では、これまでは文章中から答えを抜き出せていたのが、自分で文章から読み取る問題に変わっていきます。文章を読みこなし、登場人物の気持ちを想像できる力を養っていきましょう。
3年生
3年生になると、画数の多い漢字が増えていきます。特に「業」「事」「筆」「乗」「様」などのように、横画が多い漢字の場合、多く書いてしまったり、書き忘れたりといったまちがいが目立つようになります。ほかにも、「旅」や「族」など似た形の漢字にも注意が必要です。4年生の読解問題では、説明文が増えてきます。文章構成を正しく把握し、要点をまとめてキーワードを見つけ出す力が必要になってきます。
4年生
さらに難しい漢字が増える4年生では、細かいところまで丁寧に覚えていることがポイントとなります。「飛」「競」など書き順も間違えやすいので気を付けましょう。「競」という字の「立」の下の画は、同じに見えて長さが違うので注意しましょう。また、5年生の読解問題では、筆者の主張を受けてさらに自分の意見を求められるようになります。日頃から多くの文章を読んで慣れておくことが大切です。
5年生
5年生の漢字は、字形が難しく間違えて覚えてしまいやすいものが多くなります。「興」の字は字形も複雑で、書き順も間違えやすいので気を付けましょう。「複」や「復」、「積」や「績」など、同音異字にも注意が必要です。最高学年の6年生の読解問題では、資料や図表を分析して答えを導きだせる力を養っていくことがポイントです。
6年生
画数が多く、似たような漢字で混同しやすくなります。「臨」の「臣」の部分を「巨」としてしまったり、「展」の下の部分を「裏」と書いてしまったり、細かい部分のまちがいが増えてくるので、正しく正確に漢字を覚えるようにしましょう。また、中学生になると課題文を読んで自分の意見を述べる論作文や、資料の分析・読解などの活用問題が多く出題されるようになります。中学校に向けて、総合的な力を身に着けていくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。各学年のつまずきポイントをしっかりチェックして、次の学年への準備を進めましょう。