2020年学校教育が変わる!アクティブ・ラーニング7つのポイント

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2020年に向けて、小学校から大学の各段階でアクティブ・ラーニングを導入しようという動きが本格化しています。学校で何を教えるか、だけではなく、どのように教えるか、を含めて変化していくポイントを見てみましょう。

アクティブ・ラーニングとは?

popy1nenseiアクティブ・ラーニングとは、もともと大学の授業を改善するためにアメリカで生まれた概念です。退屈な授業で寝てしまったり、集中力を失くしてしまったりする学生たちに、もっと授業を楽しく積極的に取り組んでもらうためにはどうしたら良いか、というところから始まりました。学生たち自身に調べさせたり、学生同士でディスカッションをさせたり、プレゼンテーションさせたりするというアイディアが生まれ、これがアクティブ(能動的)・ラーニング(学習)として広まっていきました。

導入の目的は?

8アクティブ・ラーニング導入の目的は、「主体的・対話的で深い学び」と定義されるアクティブ・ラーニングを通して、社会の激しい変改に対応する力を身につけることです。文部科学省は、2030年の未来に向けて、変化に対応する力を養成することをめざすとし、自ら学べる子どもたちになって欲しいとしています。

学校の授業はどう変わるの?

7学校での授業で求める点も、暗記中心の知識偏重型の学力よりも、さまざまな情報を活用して課題を解決する課題解決型の学力へと移行し、課題解決型の学力養成を重要視するようになるでしょう。学校の授業の姿も大きく変化していこうとしています。

自分の意見を言う機会が増える

6アクティブ・ラーニングを導入することで、学校の授業も変化していくことが予想されますが、具体的な変化としては、まず、授業の中に子ども自身が発言をしたり発表をしたりして、授業に主体的に参加することが多くなると考えられます。子ども同士で意見を交換しあう「ディスカッション」や、自分で資料を集め、意見をまとめて発表する「プレゼンテーション」といった機会が増えそうですね。

自分で調べる体験学習が増える

観察調べ学習に関しても、先生が教壇に立って黒板に教科書に沿った問題提起をして、答えを導き出す授業から、図書室やインターネットを活用して自ら資料を集めたり、実地にて観察や体験を行う体験学習へと比重の移り変わりが考えられています。理科の実験や、社会のフィールドワークのような学習がさらに重要視されるようになるでしょう。

入試はどう変わる?

6今述べてきたような動きに合わせて、入試内容も改革が進んでいます。大学入試センター試験が2020年に廃止され、かわりに「自ら課題を発見して解決策を見つける」といった形で、思考力・判断力・表現力が求められるような試験になります。

家庭学習がポイント

1学校ではアクティブ・ラーニングを重視し、情報活用力やコミュニケーション能力を鍛えることが重要視されるようになります。アクティブ・ラーニングの基礎となる「基礎知識」や「基礎学力」の土台作りは、家庭学習の役割が大きくなります。宿題以外にも、家庭で学習をする習慣をつけておくとよいでしょう。また、家庭でも、子どもの意見を聞いてみたり分からないことを自分で調べたりする機会を持たせてあげると良いでしょう。自分で積極的に学習したり、意見を述べたりできる姿勢を身につけたいですね。

まとめ

2020年に向けて、学習のかたちが変わろうとしています。未来に向けて自ら学べる子どもになるように、家庭でのサポートが大切になっていきます。