受験シーズン突入となりました。2020年に大学入試が大きく変わるのは皆さんご存知かと思います。子どもの受験の時はどうなっているのかな?とちょっと心配になる人もいるかも知れませんね。ここでは2020年以降のキーポイントとなる「学力の3要素」についておさえておきましょう。
高大接続ってなに?
学力の3要素とは?
①「基礎的な知識及び技能」
②「これらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力その他の能力」
③「主体的に学習に取り組む態度」
これらは、子どもたちがこれからの時代を生き抜くために必要な力、と位置付けられています。
① 「基礎的な知識及び技能」
ここでいう知識・技能とは、学習の基礎・基本になるものを指します。具体的に言うと、算数の計算や漢字の読み書き、文章の読解などです。気を付けたい点は、その知識や技能があるか無いかをみるのではなく、「あることが前提」として、それらをどう使いこなしていくかが重要視されていることがポイントだと言うことです。
②「これらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力その他の能力」
思考力・判断力・表現力などの力が必要になります。そして、これらの力が身についているのかどうか、大学入試では全教科を通して総合的に問われることになります。例えば、知識や技能がどのように使えるか考えられているかどうか、で思考力が、文章や図表など与えられた情報から必要な情報を読み取れているかどうかで判断力、目的や意図を明確にしながら論理的に説明できているかどうかで表現力が判断されます。
③「主体的に学習に取り組む態度」
これは、主体性・多様性・協働性のそれぞれの態度を指し、課題に対して自ら能動的に行う主体性、多くの人と関わってさまざまな意見を得ていく多様性、周囲と一緒に解決していく協働性のことです。2020年度からの大学入試では、この主体性・多様性・協働性を適切に評価するために、小論文や面接・ディベートなどが取り入れられると言われています。また、高校までの学習や活動の履歴などの資料も積極的に活用されるようになるとされています。
学力3要素を身につけるためには
今後大学入試は、これまでのように知識があれば良いというわけではなく、さまざまな力が必要となります。特に重要視される「学力の3要素」は、すぐに身につくものではありません。日々の学習の中で身の回りの出来事に興味や関心を持ち、自分から課題を発見して解決策を見つける経験を繰り返す必要があります。学習の習慣をつけられるように、家庭でのサポートが重要です。
まとめ
学力の3要素を身につけることが、2020年以降の大学入試のポイントとなりますが、この力は大学入試だけれはなく、社会に出ていく上でも重要な力になります。子どもの将来のためにも、是非身につけさせてあげたいですね。なにより楽しみながら力を養っていけるように、サポートしていきましょう。