読書感想文例「盲導犬クイールの一生」を読んで(小学校高学年)

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小学生、中学生、高校生向けの読書感想文の文例を紹介します。


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【中学生のためのZ会の通信教育】

盲導犬クイールの一生」を読んで

小学校高学年

 夏休み前、この本が以前にドラマ化したことがあることを知り、一度、原作も読んでみたいと思い、この本を読むことに決めました。
 主人公のクイールは、小さいころから盲導犬になるために、いろいろな訓練を受けて、目の不自由な人を支える役目を果たした犬です。歩く途中の障害物をよけたり、段差や信号で危険を知らせるために直前できちんと止まったりして、わたしは、盲導犬はとてもかしこいのだなと思いました。わたしは今まで、盲導犬の訓練はとてもきびしくて、さらに、犬がいやがっていることを無理矢理にやらせるなんて、とてもかわいそうだと思っていました。しかし、この本を読んで、犬は、人のために働いたりパートナーの言うことを守ったりすることが楽しいということを知り、ホッと安心しました。
 わたしは、五年生の時、目の不自由な人の気持ちになるための授業でアイマスクをして歩く体験をしました。初めは、いつも見慣れて通っている道ぐらい大丈夫だろうと思ってアイマスクをつけました。しかし実際歩いてみると、いつも当たり前に見えている道も方向も何もかもがわからなくなり、不安で動き出せませんでした。平たい道でも足がこわばっているので何度もつまづいてしまいました。目が見えないと階段がどこにあるのかもわからないし、障害物も自分で避けることが出来ません。体験中であるわたしは、いざという時は、アイマスクをはずせば大丈夫ですが、目の不自由な人はそんなことはできません。わたしたちが想像できないような不安な気持ちがあるに違いありません。しかし、わたしは体験の時、横に友達がいて、危険な場所を教えてくれたり、手で安全な場所に連れて行ってくれたりしたので、とても安心しました。歩きだすことは怖いけど、友達が何かがあるたびに声をかけてくれるので、前に進むことができました。だから、盲導犬がそばにいてくれるということは目の不自由な人にとってとても心強い存在で、とても安心できるのだろうと思います。盲導犬は大切な目のかわりなのだと思いました。また信頼できるパートナーであることも同時に実感できました。クイールがパートナーになったことで、渡辺さんはすごく元気になり、いつもいつも二人で歩いていたそうです。クイールは渡辺さんと支えあう、なくてはならない友達となったのです。渡辺さんがクイールを必要にしているようにクイールも渡辺さんを信頼しているのだなと思いました。
小学一年生の時、友達と鉄棒で遊んでいて頭をぶつけてしまい、三センチ位切ってしまいました。血が出ていることが怖くてとても不安だったのですが、一緒に遊んでいた友達が、何度もわたしに声をかけながら、先生のいるところまで連れて行ってくれました。その後も、友達は私に何度も声をかけ、心配してくれていました。すごく優しい気持ちが伝わってきて、少し元気になりました。渡辺さんもわたしと同じ気持ちだったのかなと思いました。妹が入院した時に、今度は、わたしが妹に「早く元気になってね」と手紙を書きました。妹は、その時何も言わなかったけど、後に妹が作文に「手紙をもらってうれしくて、早く退院したい」と書いていました。妹も、手紙に励まされたし、わたしも妹に気持ちが伝っていることがわかり、とてもうれしい気持ちになりました。
 この本を読んで、ともに支えあえる事の大切さを知りました。互いに支えあうということは生きる勇気や力を分け合うことだと思います。不可能と思ったことが助け合いで可能になったり、お互い思いあうことで不安がなくり幸せな気持ちになったりします。今後、わたし自身もたくさんの人に支えてもらうことがあるでしょう。たくさんの人に支えられて成長していく中で、わたしも誰かを支えることができていたらいいなと思いました。困っている人がいたら、やさしく声をかけて支えあいたいです。(1,600文字)