読書感想文例「金閣寺」を読んで(高校生)

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小学生、中学生、高校生向けの読書感想文の文例を紹介します。


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【中学生のためのZ会の通信教育】

金閣寺」を読んで

高校生

 金閣寺と言うタイトルにひかれた。その理由は簡単で、中学三年の頃修学旅行で京都に行った時、金閣寺を訪れたからだ。三島由紀夫と言う作者も気になっていた。前にテレビで自衛隊の基地へ行き、決起をうながし、そして失敗して最後は切腹をするという衝撃的な亡くなり方をした作家だったからだ。この二つの要素が僕をこの「金閣寺」という本にたどり着かせたきっかけだったと思う。何となく印象深かった金閣寺と強烈な印象を与えた作家の三島由紀夫、この二つが合わさった時どんな作品になるのかと言うワクワク感もあった。そして、このように普通の感覚から少し外れた生き方をした三島由紀夫と言う人物に対して怖いもの見たさと言う感情もあったと思う。とにかくこの本は、他の本にはない興味と、そして怖さを僕に与え、そして読ませようとしてきたのは確かだったのだ。実際に読むと、とにかく今まで読んできた教科書の文章や小説とは一線を画すような衝撃を与える内容だった。
 まずこの金閣寺の内容について大まかに話すと、寺の息子である主人公溝口が美の頂点と言われていた金閣寺に深い興味を持ち、様々な縁があって修行僧として金閣寺に入ることになった。しかし、生まれ持った吃音のため修行先でいじめられ屈折した修行生活を送り、仏教系の大学に進学。女性に縁のない生活を送っていたが、実際に女性に会う機会も金閣寺が目の前に出てきて失敗したり、師匠が愛人とあっている場面を見てしまい関係が険悪にあると、大学にも行くことが難しくなり、堕落していく。どうしようもなくなり、死のうと思ったが、その前にすべての元凶を金閣と見定め、金閣に火をつけるという犯行を行い、死のうと決意した。そして、金閣に火を放ったのだ。しかし、自分も死のうと思ったが結局死ぬことができず、なぜか心が晴れ渡ったような気分になって生きようと決意したという内容だ。この話は柏木と鶴川という友人が出てきて、その二人によって主人公の溝口は性格が変わっていくという点も重要である。
 面白いと感じたことは、厳しい戒律の禅宗の僧である師匠が愛人をはべらせているというこの衝撃であった。作者の三島は僕の持っている固定観念を壊すというか、もてあそぶような描写をしてきたのだ。師匠と呼ばれるような僧という人格的にできた人間でさえ、あまり良いとは言えない愛人関係を持った人間を持たせたり、金閣寺の周りで進駐軍の軍人が娼婦をジープに乗せるなど、厳格な禅宗の僧と愛人、荘厳で静ひつな金閣寺に娼婦と軍人とジープという不釣り合いとも言える組み合わせを自在に文中に出して行き、散々からかっているようにも思えた。はっきりと明確に書くことは難しいが、○○すべき、○○であるべきと言うことは本当にそうなのかと語りかけてきているように感じた。心に残ったことは、吃音と言うコンプレックスを抱えて生きる主人公が、最後は救われるということだ。社会的に見れば大学を辞めて、友人柏木から借金をし、しかも金閣寺に放火するという行為を行い、救われるどころが転落していくのだが、最後は心が澄み渡り、溝口本人は今まで生きてきた苦しみから解放されたような印象を受けたことだ。自分は今、進路を決めなければいけないというき路に立たされているが、周りの意見だけでなく、自分はどうしたいのかということをきちんと考えていく必要があるのではないかと言うことを感じた。もちろん溝口のように金閣寺に火をつけるような犯罪をしてはいけないが、周りに流され続けながらも最後は自分のしたいことをした溝口の根本的な所は見習う所もあるのではと思う。
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