小学生、中学生、高校生向けの読書感想文の文例を紹介します。
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「車輪の下」を読んで
小学生高学年
私が「車輪の下」を読んだのは、図書館のおすすめコーナーに置いてあったからです。家に帰って、借りてきた本を父に見せると、父は、「難しい本だけどがんばれ」と言いました。作者のヘルマン・ヘッセはドイツ生まれの作家で、この本はドイツで読まれているそうです。
勉強づけの毎日だったハンスは、神学校を受験して、二番目の成績で合格しました。ハンスは、学校で。ハイルナーという同級生と友達になります。ハイルナーはとても自由な性格で、勉強ばかりだったハンスにとって、ハイルナーの言う言葉や行動が、とても新鮮なものに思えました。ですが、校長先生は、ハンスに、ハイルナーと仲よくするのをやめるように言います。ハイルナーは学校をやめてしまいます。ハンスはさびしくなり、勉強もしなくなります。そしてハンスも学校をやめてしまいました。それから、ハンスは工場で働くようになりますが、それでも悩みはなくならず、お酒を飲んで、川から落ちてしまいます。
私にとって、神学校というところがどういうものなのかわかりませんが、たくさん勉強をしなければついていけないのだと思います。私も学校で勉強をするとき、いやだなあと思うときはたくさんあります。宿題をせずに遊ぶこともあります。それで先生や親に怒られて、いやいや勉強をします。なので、ハンスの気持ちはとてもよくわかりました。ハンスは勉強がとてもよくできましたが、ハイルナーという友達と仲よくなって、勉強をしなくなります。私も、勉強と友達、どちらかを選べと言われたら、迷わずに友達をとります。ですが、それは勉強をしなくていいということではありません。友達とは遊んでも、ちゃんと勉強はします。ハンスは、ハイルナーと遊びながら、勉強することはできなかったのでしょうか。もしかしたら、ハイルナーと仲よくするなと言われたことで、ハンスはムキになったのかもしれません。もし、校長先生が、ハイルナーのことを認めてくれていたら、ハイルナーは学校をやめなかったかもしれないし、ハンスもそれで勉強を続けられたのかもしれません。私も、勉強しなさいと言われると、したくなくなります。今からやろうと思っていたのに、と思ってしまいます。ハンスは、勉強がよくできたからこそ、勉強ばかりの学校に反発したのかもしれない、と思います。
私はこの本を読んで、勉強することがどれくらい大事なのか、父と話しました。勉強しなさいと言われると勉強をやりたくなくなることを言うと、父は、わかってくれました。もし私がハンスの友達だったら、二人で勉強しようと声をかけたかもしれません。それからたくさん遊ぼうと言う。ハンスにとっても、ハイルナーにとっても、みんなと同じことをやらされるのは、難しいのかもしれません。そういう人達にどんな風に言葉をかければよいか、考えなければいけないなと思いました。私はこれからも勉強をしますが、ハンスやハイルナーのような、いろいろなことを楽しむような感覚は忘れないようにしたいと思いました。(1,235文字)