大学入試でも模擬試験でも英文和訳の配点は大きいですね。長文のなかの下線がひいてあるところを訳すことが多いですが、3、4行もあることもあり訳す前からげんなりしてしまうこともあるでしょう。勇気を出して読み始めても、主語と述語がはっきり特定できず、結果的には単語を羅列しただけ、ということもあるでしょう。実際、この単語の羅列はほどんど加点されません。点をとるには、文の構成を把握できているかも大きなポイントとなってくるからです。点数アップのためのコツをピックアップしてみました。
1.基本的な熟語を見つける
not only A but also B (AだけでなくBも)やnot A but B(AではなくB)など、誰でも知っている熟語は大抵の人が訳せますよね。しかし、4行以上もある文の中から正しく見つけだすのは容易ではありません。しかもAやBがとても長いのでnot A but Bと気づけない危険もあります。もし、これが熟語かもと思ったら、線を引いてみましょう。訳してみて文章になっていれば、しっかり見つけられたことになります。
2.文の構成を押さえる
What is ~ is that S V のような文の場合、主語にも述語にも「こと」をつけたほうが文の構造を理解していると思われやすいでしょう。またカンマ(,)で囲まれた文は、何を修飾しているかおさえて訳しましょう。
3.単語、熟語を丁寧に訳す
単語、熟語は丁寧に訳しましょう。例えば、Oftenは、「しばしば、頻繁に」が一般的で、「たいてい」とか「ほどんど」とか「ときどき」ではありません。このように中学の時に習った単語の意味がうろ覚えになっている可能性があります。もう一度意味を確認して、このような単語でマイナスされるのは避けましょう。
4.それぞれの単語の適切な訳をさがす
単語、熟語は色々な意味がありますが、その文にあってない訳をするとマイナスされることもあります。例えばexperienceは、「経験する」「実験する」などたくさん意味がありますが、経験すると訳すところで実験すると訳せば、マイナスされることもあります。
5.指示代名詞(it,that,thisなど)は指示がない限りそのまま訳す
指示がない限り、文中にでてきた指示代名詞の意味を訳す必要はないでしょう。「それ」「それら」「彼ら」などで十分です。ただ「それら」を「それ」と訳したり、theyが物であるのに「彼ら」とするのはNGです。指示代名詞の意味をある程度推測した上で、そのまま訳しましょう。英文和訳はただでさえ時間がかかるので、指示代名詞の内容を訳すのに労力はかけられませんし、間違ったらマイナスされるので危険です。ただ「指示代名詞の意味も訳しなさい。」と記載があったら訳しましょう。
わからないからとりあえずわかる単語の意味を書いておく、というのはほとんど点がとれません。文の構造をある程度つかんでないとまったく点をもらえないこともあります。英文和訳は長いと特に難しく感じますが、わかるところ、簡単なところを丁寧に訳すことで得点アップにつながります。がんばってください。