日差しが強くなり、日に日に暑さが増してくると、熱中症のニュースも多くなります。子供は大人に比べて体温も高く、熱中症になりやすいので心配ですね。屋外だけでなく、室内での熱中症も増加しているので、乳児から児童・学生まで注意が必要です。特に受験生にとっては、夏は重要な季節です。熱中症予防をして乗り越えたいですね。
熱中症とは4つの症状の総称
1. 熱射病
高温多湿の中で大量に汗をかくと、体が温度を適温に下げることに追いつかなくなります。汗をかくことで体内の水分や塩分が不足するからです。それによって意識障害や嘔吐・発熱が起こります。氷や保冷剤を使って体温を下げたり、脱水症状を改善するために水分補給が必要です。
2. 熱痙攣
大量に汗をかいた際に、水分補給のみで塩分を補給しなかった場合に、手足がつったり筋肉が痙攣したりします。涼しい場所で塩分を含んでいる飲み物を摂取しましょう。場合によっては病院の点滴で塩分を摂取することになります。
3. 熱失神
体温が著しく上昇したことにより、体温を下げようと血液の流れが多くなります。この皮膚血管の拡張により脳の血流が減少して、めまい・失神を起こします。涼しい場所で水分補給が必要です。足を高くして寝かせると効果があります。
4. 熱疲労
脱水症状になり、頭痛や吐き気・嘔吐を引き起こします。屋内にいても暑さで症状が出る場合があります。水分補給をしっかりして、安静にします。
1. こまめに水分を摂る
喉が渇いてから飲むのでは、既に脱水症状になりかかっている場合もあるので、渇いていなくてもこまめに水分を摂るように習慣をつけておくと安心です。特に子供は何かに夢中になっていると水分補給を忘れがちなので、促すことが大切です。一気にたくさん飲む必要はありません。スポーツドリンクや食塩水が適しています。
2. 体調を整える
身体が弱っているときは熱中症の症状が出やすいので、体調が良くないと感じるときは、外出を控えたり、水分補給に気を配ったりする必要があります。大切なのは無理をさせないことです。
3. 服装に気を付ける。
服装は軽装とし、吸水性や通気性に優れ、風通しの良いものを身に着けましょう。今は様々な機能性下着も販売されているので上手に利用しましょう。
4. 日差しを遮る
直射日光を避け、帽子やサングラスを着用しましょう。また、室内であれば室温の上昇を抑えるため日差しを遮りましょう。カーテンを閉め切ると熱がこもるので、すだれや植物にグリーンカーテン等がお勧めです。
5. 扇風機やエアコンを上手に利用する
基本の温度は設定温度28度以下、湿度60%以下となります。体感温度だけだと扇風機やエアコンをつけずに我慢してしまう場合もあるので、温度計や湿度計を用意して目で確認出来ると良いでしょう。扇風機は長時間直接体に風を当てると、逆にだるさくなったりするので気をつけます。風通しを良くして、室内に熱気や湿気がこもらないようにすると良いのですが、あまり暑い日は我慢せずにエアコンをつけましょう。
まとめ
小さな心がけと体調管理で、熱中症予防が出来ます。しっかりと熱中症対策をして、暑い夏を乗り切りましょう。