子供が生まれると、読み聞かせをするために絵本を手にする機会が増えてくると思います。
しかし、絵本は必ずしも子供のためだけにあるものではなく、親になった大人の為に書かれてあるような心に残る絵本も数多く存在します。
我が子に対しての愛情がさらに深くなり、子供に伝えたい親の愛情を上手に表現されている絵本は読んでいて涙するほどです。
この先の育児にも大きく影響与えてしまうほどに心に残る絵本を紹介したいと思います。
①ほんとうにたいせつなもの
何をやっても失敗ばかりりの小人パンチネロ。
自分を大きく見せようとして、家まで売って箱を手に入れようと奮闘し、周りに流されて本当にたいせつなことを忘れかけていたパンチネロでした。そんなパンチネロを優しく諭す、パンチネロの生みの親エリとの会話の端々には、子供を大切に想う親の気持が分かりやすく描かれています。
自分が親になったら子供に伝えてあげたい言葉ばかりです。
②たったひとりのきみ
この絵本は「ほんとうにたいせつなもの」と同じシリーズなのですが、このシリーズの話は本当に考えさせられることばかりです。
いろいろな木で作られた小人ウイミックたち。
そんなウイミックたちは、何の木で作られているかによって優劣をつけたがります。
ヤナギでできたパンチネロは皆にバカにされますが、エリだけはそのままのお前が大切なんだという事を伝えます。
我が子をありのままで良いという、親の愛情が感じられる絵本です。
③おおきな木
物語にでてくる少年とリンゴの木。
この2人のやりとりは、まさに親と子のような関係すらも感じられる絵本です。
少年は幼い時にはたくさん遊んだリンゴの木、少年が大きくなってゆくにつれリンゴの木は自分を犠牲にしてでも少年の助けになろうとします。それでも、木は「しあわせ」なんです。本当の幸せって何なんだろう、与える幸せはこんなことを言うのかな…色んなことを考えさせられる絵本です。
④ちょっとだけ
赤ちゃんができて、お姉ちゃんになり嬉しいけど複雑な気持ちをわかりやすく描いています。
本当は甘えたいけれど、おかあさんを気遣ってなかなか言い出せないお姉ちゃんの様子にグッとくるものがあります。
お姉ちゃんやお兄ちゃんになったらこんな事を思っているのかもしれないな…と思わせてくれる内容です。
下に子供ができたら、是非とも読んでもらいたい絵本です。
⑤おこだでませんように
これは、やんちゃ盛りの男の子を持ったお母さんに特におすすめしたい絵本です。
いつも怒られてばかりいる男の子、その背景にはこんな事があったのか…とハッとさせられます。
短冊に書いた男の子の願いには、かなり泣けます。
そのあとの男の子の気持ちも、子供の純粋さに胸を打たれました。
男の子って大変な悪ガキだと思っていたけれど、この絵本を読んだらぎゅっと抱きしめたくなります。
⑥あなたがとってもかわいい
赤ちゃんの可愛いしぐさや表情、その時に感じた我が子への愛情は成長しても変わりません。
いつか大きくなって、反抗期がやってきてもやっぱり我が子が可愛いんだ!って思わせてくれます。
子育てにイライラしたり、落ち込んだ時に子供と一緒にぜひ読んでもらいたい一冊です。
ラストのページについホロリと来ることもあるかもしれません。
⑦ねえ だっこして
せつない猫の気持ちを描いたストーリーです。
赤ちゃんが生まれて、我慢する気持ちは弟や妹が生まれたころの兄や姉の気持ちを代弁するかのような絵本です。
赤ちゃんが生まれるまでは、おかあさんのヒザは自分の特等席だったのに今は赤ちゃんのものになってしまった寂しさと、自分は平気だと強がる猫の様子に我が子を重ねてしまうお母さんも多いのではないでしょうか。
この絵本をよむと我が子を抱っこしたくなります。
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