小学生、中学生、高校生向けの読書感想文の文例を紹介します。
「そんなことって、ある?」を読んで
小学生中学年
そんなぐう然はきっとない!と思います。
この本を読んでると、テレビのマラソン中継を見てるようでした。家族で近くを走ることになったのですが、
走ってる途中におじいちゃんは友達に呼び止められてぬけて、
お母さんはスーパーの大売り出しを見つけて走るのをやめて、
お父さんはおなかが痛くなって途中で止まっていました。
なんと最後は、犬のタロウまでが、
ガールフレンドの犬が気になって男の子を裏切ってしまったからです。笑えました。
折り返し地点でうちに向かう途中に、みんなマラソンに戻ってきて、
結局たくさん走った男の子は「ビリ」だったというお話でした。
一人ずつ家族が抜けていったとき、少しさみしくなりました。
家族がバラバラになったような気がしました。私なら、そこでやる気がなくなってしまいそうです。
折り返し地点は、神社の中の桜の木でした。
とても暖かな、心地良い風が吹いているように感じた時、
男の子はあまりさみしくなかったのかな?と思いました。
大きな桜の木は、家族の大きく広くてひんやりしていたそうです。
おばあちゃんが冷たい飲み物を持って待っててくれてたような気がしました。
そこで思いっきり大きな息を吸ってはいた時、すごく気持ちよかっただろうなぁ。
また、がんばって走れそうな気がしました。
「あと半分、がんばるんだよ。」
うちのおばあちゃんだったらきっとそう言うでしょう。
あと残りの半分を走り始めると、
タロウがもどり、ほかの家族ももどってきました。でも、おかしいのが、
みんな男の子よりも前で、合流してくるのでした。
まるで、みんなよりおそく走ってるみたいに見えるのがちょっとかわいそうだったけど、おもしろかったです。
わたしだったら、「ずるいよ~」なんてやさしく言ってなかったかも。
もっと怒ってたかもしれません。
でも、あのさくらの木の気持ちのよさはだれも知りません。
最後までがんばった人だけが見られる、「特別なさくらの木」のように思いました。
だから、「ずるいよ~」って言っていても、そんなに腹が立たなかったのでしょう。
そんなことってある?と、この本を書いた人が聞いています。もし私が答えるなら「ある」と思います。なぜかというと、
とても楽しい毎日を送る家族だと思ったからです。
ただ勝ったことやまけたこと、ルールを守ってほしいだけなら、このきょう走はしないでしょう。
私は、学校から帰って来たらテレビの部屋でいつも宿題をして過ごします。
私と弟の勉強の部屋があるけど、テレビの部屋で勉強してしまいます。なぜかというと、
おばあちゃんがキッチンでご飯を作ってるのが見えるからです。
おじいちゃんが横で新聞を読んでいるからです。
弟は時々、先にゲームをしようとするけど、
「宿題が終わってからって約束やろ!」って言うと、ブツブツ言いながら宿題を始めます。
まるでみんながバラバラみたいに思えるかもしれません。
でも、お母さんが帰ってきたときには必ずみんなで集まってご飯を食べることにしています。
男の子の家族のマラソンは、私の家の家族の風景と似ている気がしました。
家で過ごしたり、お洗濯や掃除、お出かけとか、みんながしたいことをしてるけど、晩ごはんはみんなで食べることになっています。
私の家族は、毎日いつもいっしょです。
家族の決まりごとはちょっとウザいと思う時もあるけど、守ってたらなんとなく安心します。だから、
この家族も男の子が一番がんばってたのにかわいそうだったけど、あんまり腹は立ってないと思いました。
おばあちゃんに「宿題しなさい!」と言われたときとか、弟がふざけてるときに私が腹が立つ時と、似ている気がしました。
怒っていても、本当は弟のゲームをしたくなる気持ちがわかるからです。弟も3年生になったら私の気持ちがわかるでしょう。
「そんなことってある?」って聞かれたら、本当はない!です。
でも、ちょっとはあるかな。(1,642文字)