夏休みも終わり、秋の運動会シーズンがやってきますね。運動会と言えばかけっこ、徒競走です。子どもだけではなく、大人も出場する人が多いのではないでしょうか。走るのが遅いから嫌だなと思っている人や、遺伝だから子どもが遅くても仕方がないと思っている人もいるかも知れませんね。実はかけっこは練習すれば速くなります。速く走るための正しいフォームを身につけましょう。
腕を振る
肘の角度を90度に保ち、肩を中心に腕を振ります。肩が全く動いていなくて、肘から下だけの腕ふりになってしまうことが多いので、大きく腕を振るように意識することがポイントです。そうは言っても、足が遅い子はそれが出来ないから速く走れないので、その感覚がつかみにくい場合もあるでしょう。そんな時は、とにかく腕を大きく振るように指導してみて下さい。特に後ろに思いっきり振ると、反動で前にも大きく振れるようになります。コツをつかむために、走らずに立ったままで腕を振ってみたり、軽くジョギングをしながら、片腕を前から後ろへ肩から腕をまわす練習をするのも効果があります。
ももあげ
太ももの上げ方も速く走るポイントになります。ももを素早く高く上げると速く走れる、ということを聞いたことがあるかも知れませんが、これもなかなかイメージがしにくい場合は、いつもの一歩よりも少し大きい一歩で、大股で走るように指導します。練習としては、股関節を意識した前後開脚や左右開脚がおすすめです。股関節が開くようになると一歩の幅が大きく踏み出せるようになります。
スタートダッシュ
スタートに成功すれば、足が速くなくても補うことができます。左右どちらの足がスタートしやすいか、キックしやすいかを見つけましょう。スタンディングスタートで素早くスタートできる姿勢も研究しておくと良いですね。子どものスタートダッシュの練習としては、スタート体制の子どもの前で構えて、「吹き飛ばすくらいの勢いで思いっきりスタートしておいで」と遊び感覚で練習すると、勢いよく飛び出す感覚がつかめます。
肩と腰のひねり
上の3点でも十分効果はありますが、さらに取り組める場合は、肩と腰のひねりを意識したトレーニングをしましょう。上体の力を脚にスムーズに伝えられるようになり、力強く地面蹴ることができるようになります。肩と腰のひねりは腕を大きく振ることでつくりだされます。練習としては、少し重みのある大き目のボールを持って走り、途中でボールを放り投げて走り続けるトレーニングが良いでしょう。ボールを持って走ることで、肩と腰のひねりを直接感じることができます。そのあとにボールを放して走り続けることで、腕ふりを肩や腰のひねりにつなげる感覚を習得します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。子どもだけでなく、大人も実践すると効果が得られるので、ぜひ運動会シーズンには試してみて下さい。特に子どものころに走る練習をしておくと、早く身に付きます。将来何かスポーツをやるときに、走るフォームが身についているといろいろな場面で有利ですね。早く走れる、ということが自信につながり、運動に対してのモチベーションも上がるでしょう。