読書感想文例「スイミー」を読んで(小学生低学年)

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小学生、中学生、高校生向けの読書感想文の文例を紹介します。


参考記事:読書感想文はコピペで済ませよう!そのまま使える例文を一挙10件公開

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スイミー」を読んで

小学生低学年

 わたしがこの本と出会ったきっかけは、わたしのおねえちゃんの話だ。わたしは、おねえちゃんに読書感そう文の本を何にしようか相だんしたら、「スイミー」をすすめてくれた。おねえちゃんは、わたしと同じくらいの年の時に、「スイミー」と出会ったそうだ。読んだ時に感動したことはもちろんだけれども、それだけでなくて今でも時どき「スイミー」の話を思い出して元気になることがあるそうだ。おねえちゃんは今十四さいであるため、「スイミー」を読んでから六年か七年たっていることになる。おねえちゃんいわく、感動する本はたくさんあるけれど、「スイミー」みたいに何年も心の中にのこっていて、何年たってもそのお話を思い出すと元気になれるような本はめったにないそうだ。そんなすごい本だと聞いたため、「スイミー」を読んでみようと思った。
スイミーは、小さな赤い魚のむれの中で生活している、ただ一ぴきの黒い魚だ。スイミーたちは楽しくくらしていたけれど、ある日、スイミーたちのところに、大きなマグロがおそいかかってくる。スイミーは泳ぎが上手ではやかったため、一ぴきだけ助かった。しかし、多くの魚たちは食べられてしまった。スイミーはさまざまな海の生き物たちに出会いながら一ぴきで旅をするうちに、岩にかくれてマグロにおびえながらくらす、かつてのなかまたちそっくりの赤い魚たちを見つけた。スイミーは「いっしょにに泳ごう」とさそうのだが、マグロがこわいからと赤い魚たちは出てこない。そこでスイミーは、マグロに食べられることなく自由に海を泳げるように、みんなであつまって大きな魚のふりをして泳ぐことをていあんした。そしてスイミーは自分だけが黒い魚なので、自分が目になることを決意するのだった。こうして小魚たちはマグロをおいはらい、岩かげにかくれることなく海をすいすい泳げるようになったのであった。
わたしは、スイミーはスイミーじゃないとできないことで他の魚たちを勇気づけて、喜ばせていることに感動した。スイミーは自分がほかの魚とちがうことをダメだと考えていない。むしろ、ちがいを使ってみんなのために良いことをした。スイミーは他の魚とちがうということは、ダメなことじゃないことを教えてくれた。それはきっと、スイミーの考え方と勇気によるものだと思う。スイミーは、ポジティブだ。スイミーは、なかまが「こわいから外に出たくない」とおびえつづけていたところ、そこであきらめなかった。スイミーは、なかまに幸せになってほしくて、そのためにどうすればいいのか考えてアイデアを思いついて伝えた。そのアイデアは、黒いというほかの魚とのちがいがあるスイミーだからこそできるものであった。そして、スイミーはそのアイデアとなかまを思う気持ちでみんなを動かし、マグロをおいはらうことにせいこうした。そのことに、わたしは勇気づけられた。わたしにも他の友だちとちがうところがあるけれど、ちがうということはダメなことではないのだと、この本のおかげで気づくことができた。わたしだけがもっているちがいで、友だちのために何をすることができるか考え、それを行うことが大切なのだと思った。そうすれば、友だちもわたしのちがいをみとめてくれるのだと思った。
わたしの学校では、他の子とちがう考え方をする子やちがう行動をする子は変だと思われるところがある。わたしは「スイミー」を読んで、ちがいは変でもダメなことでもないことを学んだ。スイミーみたいに、そのちがいが他の人を喜ばせることができるかもしれないことを知っている。だからわたしは、友だちのちがうところを「みんなとちがうから変だ」と思わないで、「この子のちがいは、こういうところでみんなを喜ばせそうだからすてきなものなのだ」と考えるようにしたい。そして、みんながみんな、おたがいのちがいをみとめあえるように、友だちのちがいをほめていきたい。(1,593文字)