教員採用試験で合格を勝ち取るのは本当に狭き門です。教員免許を取っても簡単には教諭にはなれません。なかなか教員採用試験に合格できず講師を続ける先生も多くいます。なかには教員としての正規採用をあきらめて別の仕事を始める人もいます。教育者であれば中心は生徒ですが、先生も人間であり生きていかなくてはいけません。将来を念頭に、厳しいこの時代に、またこれからを見据えて教員を志望するのであれば取っておくべき資格を紹介します。
図書館司書
図書館には絶対に必要な存在です。これば役立つのは退職した後になるのかもしれません。最近は少なくなりましたが、結婚を機に退職をしても育児が落ち着けば図書館で勤めることもできます。また、定年退職後の再就職にもこの資格は役に立ちます。
学校図書館司書教諭
図書館司書とは別の資格です。学校図書館司書は小規模な学校を覗いて、全ての小学校・中学校・高校に配属することが法律で決められています。教員でなければ持っていても何の役にも立ちません。最近は図書館の活用の仕方に注目が集まっています。教員を目指すのであれば、持っていれば大きな強みになります。
社会教育主事の基礎資格
社会教育主事とは各教育委員会事務局に置かれる専門的教育職員のことです。現在学生で、この課程があるのなら大学で社会教育主事課程を修了しておきましょう。それに加えて社会教育主事補、またはそれに準ずる職を3年以上勤めることで社会教育主事の資格が取得できます。
保育士
現在保育士不足が深刻な社会問題になっています。定年退職をした特に小学校教諭を保育園に配置する流れがあります。そのうち、小学校教員を保育園に人事異動させることも普通になっていくでしょう。現在、予定されているの規制では小学校教諭免許しかないものの場合はできる仕事に制限があります。保育士資格があればその制限は関係ありません。保育士資格は大学で教員免許を取得見込みである人であれば誰でも資格試験を受けられます。時代の先を読んで取っておきましょう。
専門以外の教員免許
これは特に教員養成系の大学であればそこまで難しくはないでしょう。中学の社会科、高校の地歴・公民、それと芸術や体育などの実技系科目の場合は特に他教科よりも倍率が高いです。社会科関連の教員免許は取れる大学が多いです。したがって、倍率も高くなります。実技系科目はそもそも採用枠が少ないです。年によっては募集がないこともざらにあります。採用を考えると複数教科の教員免許があったほうがいいでしょう。
TOEICで高得点
TOEICの点数によって、教員採用試験で加点したり試験一部免除したりする教育委員会が増えています。東京都や埼玉県、千葉県など関東地方だけでなく、全国の多くでプラス評価があります。教員採用試験を受験する場合は複数の教育委員会で受けることでしょうからできる限り高得点を取りたいですね。
日本語教育能力検定
国際化の時代、留学生や外国にルーツを持つ子どもたちへの教育の必要性は高まっています。日本語を母語としない生徒に日本語を教える資格は国家資格ではありませんが、日本語学校などで働くには事実上この「日本語教育能力検定」や同等の講習などが必要になります。学校で資格が必要になることはありませんが、外国語としての日本語教育は需要が高まっています。都心部の学校などで働く場合は、この資格を持っていると活動の幅が広がります。
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