小学生を学習塾に絶対に行かせてはならない8つの理由

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子どもが行きたいと言うまで待つ

子どもがやりたいと言うまで待つことが重要です。習い事にしても学習塾にしても、教わるときの成果が全く違ってきます。もしも私立中学校に子どもを入れたいと考えていたとしても、学習塾を親が進めるのは悪いパターンです。親が入れさせたい私立中学校を見に行くとか、学習塾の近くを通るとか、それとなく子どもが関心を持つように仕向けるくらいにしておきましょう。
有名私立中高一貫校から東京大学に入った人の多くは、学習塾は必要になったと思ったときに、自分で行かせてほしいと親に頼んだと言っています。

映像や通信教材は試したか

もし、子どもが学校の授業に物足りないと言い出したら、いきなり学習塾を検討するのは早いです。今は、映像教材や通信教材もすぐれたものが数多く出ています。学習塾に行っても、同じ集団授業を聞くだけになってしまっては、あまり意味がありません。映像教材はその業界で随一の講師が担当していますし、質の悪い授業は存在しえないうえに、何度でも見ることができるという強みがあります。学習習慣がついている子どもなら通信添削的なものでもよいでしょう。
また、子どもが学校の授業についていけないと言っているようなら対応を考える方がよいのでしょうが、何もしないのがいちばんよいです。小学校の勉強を少し頑張ったからと言って何か将来に役立つのかといえば何もありません。好きなことを好きなようにできる能力、頑張りたいことに頑張れる能力を身につけさせましょう。
保護者の立場で、学習塾に何を求めているのかも分析してみましょう。学童保育代わりの子ども預かりなのか、進路の情報なのか、単に何かしてあげたという気持ちなのか、学習塾が正解ではないはずです。

参考記事:3歳からの英才教育!知育のための通信教材9社比較



必要なのは中学受験の算数くらい

それでも、中学受験のために学習塾に通わせたいというなら、算数だけにしましょう。中学受験の算数だけは、公立小学校では全く対応できていません。「つるかめ算」「旅人算」などのコツはなかなか苦労するでしょう。それでも、算数だけ対応してくれる学習塾は少ないのですが、他の教科を学習塾で習わせるのははっきり言ってムダです。その時は、大手塾の教材を買って学習する、通信教材を利用する、算数だけ家庭教師を付けるなどの方法があります。もちろん、有名私立中学に入るほどの学力がある子どもなら、わざわざ中学受験でしか活用できない「つるかめ算」「旅人算」などを算数で解くのはムダです。中学生の数学を早めに導入して、数学で「つるかめ算」「旅人算」が解けるようにしましょう。方程式を覚える方が将来的にもよいのです。

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