小学生を学習塾に絶対に行かせてはならない8つの理由

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

古い時代の価値観が植えつけられる

そもそもの話として、有名私立中学に入って、有名大学に入るということは将来を何も保証しない時代になっています。Q&Aサイトで「学習塾に子どもを通わせるか」と質問すればだいたいは業界の内部の人間が「行かせるべき」と答えています。ポジショントークかもしれませんが、学習塾には学校の勉強ができれば生きていけるという古い時代の価値観に固執しているタイプの人が集まっています。もはや、画一教育の中で優等生ともてはやされよい体験をした人が、確実に世の中は変わっているのに、そこに目を向けず自分の成功体験を子どもに押しつけている図式と言っても過言ではありません。人間にとっての必要な能力が全く転換しているのです。昔と同じ、点数を取ることで勝てる能力のある子どもならまだしも、そこに勝ち目がないなら、他の尺度で考えた方がよいのです。

負けグセがつく

学習塾の講師は、古い価値観に固執する存在であるだけでなく、実際のところ、多くの講師は社会の負け組で、学習塾はその掃き溜めになっています。ほとんどは教員採用試験を受け続けて落ち続け、結局は学習塾に就職したとか、大学でポストがなく学習塾が本業になったとか、そういったパターンが多いのです。やはり、成功した、本物の人物に幼少期から接することが、子どもにとって大事です。公立学校の先生の授業はつまらないパターンがほとんどですが、それでもまだ一通りの教育や経験、選抜を経てきています。社会的責任や基礎的な教養の部分で大きな違いがあります。
もともと勉強ができないのに学習塾に行ってさらに劣等感を味わってしまうと立ち直るのは相当に大変なことです。
アクティブラーニングの導入も進み、小学校の学習を有効に活用することが最適な解であることは変わりません。できる子どもなら、できるなりに他の子どもに教えてあげたり、できないなら他の子どもに教えてもらう力をつけさせることが、それなりの所作をアドバイスしてあげましょう。
特に、習熟度別にクラス編成をするような場合にトップでないクラスになったり、中学受験の結果で中堅以下の私立中学に入ってしまった場合、周りが自分と同じレベルの生徒ばかりになってしまい優秀な生徒からの影響は望めず、向上心を得にくくなります。様々なレベルの生徒がいる環境の方が子どもにとっては社会性を身につけるためによいでしょう。

個別指導塾は最悪

学習塾を選ぶ際に、その学習塾の求人情報を調べたことがありますか。人間の価値や能力は給料で決まるわけではありませんが、学習塾の中にはワーキングプアを作り出すような劣悪な環境で講師を働かせ、ブラック企業、ブラックバイトと呼ばれるようなものも少なくありません。時給1,000円以下の学習塾講師というのも少なくありません。とにかく選抜も何もせず、子どもを見ていることができればよいとか、マニュアル通りに話せればよいという経営スタイルの学習塾も存在します。学童保育代わりの子ども預かりと割り切って考えているなら、相応のサービスかもしれませんが、学習指導を期待するのであれば考えた方がいいでしょう。
大手のチェーンは広告と実態に大きな差がある場合が多いのです。経営が拡大している学習塾は、子どもを預かってほしいか何かしてあげたいという親と、生活や学費のためにアルバイトをせざるを得ない学生のニーズがたまたまマッチングして成り立っているだけです。

参考記事:小学生から学習塾に行かせるべきなのか?親と子の7つの本音

以上です。インターネット上で出回っている学習塾に関する情報や教育に関する情報は、かなりバイアスがかかっています。教育への出費を大きくする方向を薦める意見の方が強く出ます。学校教育も、家計も、子どもの将来をも破壊しているのが、今の学習塾システムです。
子どもを預かってほしいという場合は、学童保育や習い事を含めて安いサービスを探しましょう。子どもに何かしてあげたいという親の一方的な思いや、周りが学習塾に行っていて引け目を感じるだけなら、いきなり学習塾ではなく家庭学習教材を選んでみるのもよいでしょう。流されずによく考えて行動しましょう。