夏休みの宿題の定番の読書感想文ですが、もう終わりましたか?2学期が始まってからでも遅くはありませんが、せっかくなら提出期限までに終わらせましょう。2枚、3枚、4枚、5枚と文字数が指定されていても読書感想文に何を書いたらいいのか分からない、何を読んだらいいのか分からないという人のために、例文30件を公開します。読書感想文はコピペで済ませてしまいましょう。(この記事の最後に例文のリストがあります。)
参考記事:読書感想文がなぜ書けないのか最近になって分かった話―小論塾
参考記事:税の作文はコピペで済ませよう!中学生がそのまま使える例文を一挙公開
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読書感想文の書き方
一般的によいとされる小中学生の読書感想文は、以下のように作成します。
第一段落:その本と出会ったきっかけなど
第二段落:その本の簡潔な紹介など
第三段落:なぜ面白かったか、心に残ったこと、自分の体験に当てはめてみたことなど
第四段落:この本を読んで得たこと、自分が変わったことなど
読書感想文なので、どのように書こうと自由なはずなのですが、決まったパターンが既に確立されています。
この読書感想文の書き方を実際の例文に当てはめてみます。
参考記事:読書感想文例「盲導犬クイールの一生」を読んで(小学校高学年)
例文 「盲導犬クイールの一生」を読んで(中学生)
(その本と出会ったきっかけなど)
夏休み前、この本が以前にドラマ化したことがあることを知り、一度、原作も読んでみたいと思い、この本を読むことに決めました。
(その本の簡潔な紹介など)
主人公のクイールは、小さいころから盲導犬になるために、いろいろな訓練を受けて、目の不自由な人を支える役目を果たした犬です。歩く途中の障害物をよけたり、段差や信号で危険を知らせるために直前できちんと止まったりして、わたしは、盲導犬はとてもかしこいのだなと思いました。わたしは今まで、盲導犬の訓練はとてもきびしくて、さらに、犬がいやがっていることを無理矢理にやらせるなんて、とてもかわいそうだと思っていました。しかし、この本を読んで、犬は、人のために働いたりパートナーの言うことを守ったりすることが楽しいということを知り、ホッと安心しました。
(自分の体験に当てはめてみたこと)
わたしは、五年生の時、目の不自由な人の気持ちになるための授業でアイマスクをして歩く体験をしました。初めは、いつも見慣れて通っている道ぐらい大丈夫だろうと思ってアイマスクをつけました。しかし実際歩いてみると、いつも当たり前に見えている道も方向も何もかもがわからなくなり、不安で動き出せませんでした。平たい道でも足がこわばっているので何度もつまづいてしまいました。目が見えないと階段がどこにあるのかもわからないし、障害物も自分で避けることが出来ません。体験中であるわたしは、いざという時は、アイマスクをはずせば大丈夫ですが、目の不自由な人はそんなことはできません。わたしたちが想像できないような不安な気持ちがあるに違いありません。しかし、わたしは体験の時、横に友達がいて、危険な場所を教えてくれたり、手で安全な場所に連れて行ってくれたりしたので、とても安心しました。歩きだすことは怖いけど、友達が何かがあるたびに声をかけてくれるので、前に進むことができました。だから、盲導犬がそばにいてくれるということは目の不自由な人にとってとても心強い存在で、とても安心できるのだろうと思います。盲導犬は大切な目のかわりなのだと思いました。また信頼できるパートナーであることも同時に実感できました。クイールがパートナーになったことで、渡辺さんはすごく元気になり、いつもいつも二人で歩いていたそうです。クイールは渡辺さんと支えあう、なくてはならない友達となったのです。渡辺さんがクイールを必要にしているようにクイールも渡辺さんを信頼しているのだなと思いました。
小学一年生の時、友達と鉄棒で遊んでいて頭をぶつけてしまい、三センチ位切ってしまいました。血が出ていることが怖くてとても不安だったのですが、一緒に遊んでいた友達が、何度もわたしに声をかけながら、先生のいるところまで連れて行ってくれました。その後も、友達は私に何度も声をかけ、心配してくれていました。すごく優しい気持ちが伝わってきて、少し元気になりました。渡辺さんもわたしと同じ気持ちだったのかなと思いました。妹が入院した時に、今度は、わたしが妹に「早く元気になってね」と手紙を書きました。妹は、その時何も言わなかったけど、後に妹が作文に「手紙をもらってうれしくて、早く退院したい」と書いていました。妹も、手紙に励まされたし、わたしも妹に気持ちが伝っていることがわかり、とてもうれしい気持ちになりました。
(この本を読んで得たこと、自分が変わったこと)
この本を読んで、ともに支えあえる事の大切さを知りました。互いに支えあうということは生きる勇気や力を分け合うことだと思います。不可能と思ったことが助け合いで可能になったり、お互い思いあうことで不安がなくり幸せな気持ちになったりします。今後、わたし自身もたくさんの人に支えてもらうことがあるでしょう。たくさんの人に支えられて成長していく中で、わたしも誰かを支えることができていたらいいなと思いました。困っている人がいたら、やさしく声をかけて支えあいたいです。
読書感想文はコピペで済ませた方がいい理由
ここまで手法が確立されている読書感想文ですが、実はその後の教育においても、実社会においても有効な能力を養成するものとはとても言えません。自由に主観的な感想を書いて提出するという課題は、入試においても実ビジネスにおいても、あり得ない課題だからです。
小中学生時代に読書感想文が得意だったのに、大学入試の小論文や、大学生の研究レポートや論文の作成で苦労する姿はよくある光景です。
文章を要約したり、既に誰かが書いた文章を手直ししたりする能力の方が極めて重要なのです。
まずは、読書感想文はコピペで済ませると決意して、下記の読書感想文例の記事を参考に、手直ししながら原稿用紙におさめていけば高い文章能力が身につくはずです。
保護者のみなさんもコピペは卑怯などと考える前に、提出期限を守らせることや、書き写すことが教育の第一歩であるということを理解して、子どもに薦めてあげましょう。
教員の立場から見た読書感想文
教員の立場から見ると、本読ませたいという思いはありますが、実際にそれを目に見える形で成果を表すにはなかなか難しいものです。子どもたち同士で本を読んだ感想を話し合う集団読書の様々なスタイルも取り入れられる動きがありますが、準備の煩雑さや予算の制約があります。自由に本を選んで感想文を書かせて提出させるというのは管理する側から見て、とても楽で評価もしやすいので、読書感想文という宿題を選択するのです。
教員自身も読んだことのない本の読書感想文を読むことがほとんどです。
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読書感想文例の記事リスト
当サイトの読書感想文や例文を個人の学習のために使用する場合は、自由に活用してください。そのまま使えます。すべて文字数が表示されていますので、原稿用紙5枚の場合は、1600字以上2000字以内のものが5枚に収まります。原稿用紙4枚の場合は、1200字以上1600字以内のものが4枚に収まります。3枚、2枚の場合は適切に添削し改変するとよいでしょう。
小学生低学年向け
読書感想文例「だいじょうぶ だいじょうぶ」を読んで(小学生低学年)
読書感想文例「ぼくがラーメンたべてるとき」をよんで(小学生低学年)
小学生中学年向け
読書感想文例「窓ぎわのトットちゃん」を読んで(小学生中学年)
読書感想文例「そんなことって、ある?」を読んで(小学生中学年)
小学生高学年向け
読書感想文例「このよでいちばんはやいのは」を読んで(小学校高学年)
読書感想文例「盲導犬クイールの一生」を読んで(小学校高学年)
中学生向け
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高校生向け
読書感想文例「ヤバい現場に取材に行ってきた!」を読んで(高校生)
この他にも、当サイトには読書感想文例を多数収録しています。新しいタイトルもどんどん掲載しています。ぜひ探してみてください。課題図書の感想文もあるかもしれませんよ。
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